2028中学受験(女子)in SAPIX

2028年2月に中学受験予定のブログです。SAPIXで勉強中。

一人目(2021年)の経験と現在進行中の取り組みを中心に記事を書いています

少しでも、誰かに役立つ内容や共感できる話になれば嬉しいです(一人目の時は初めてで大変でした)

すべての中学受験(親子)を応援します!

中学受験情報は玉石混交?🥱

中学受験のネット記事では、講師や家庭教師、専門家など、

様々な方が情報発信しています。

過激なタイトルや「えっ?」と驚かせるタイトルなど、工夫が凝らされている感じです😅

そんな中で面白い記事をひとつ。

diamond.jp

なかなか惹きつけられるタイトルです。

パッと見、

そうか、今や渋渋は灘・開成を「蹴って」行くほど魅力的な学校なんだ

と思わされそうです。

人によってはそうでしょう。でもタイプの異なる学校なので

どの学校が魅力的かは比べようがない

と思います。

 

そして、それぞれの学校を調べたり、実際に中学受験をしていたら

何か前提条件に違和感が?

と思う気がします。

まず灘・開成は男子校なので、該当するのは男子です。

この3校の男子の偏差値にはそれなりに開きがあり、

渋渋は入試結果で男女別に合格最低点を出しているので、

女子に比べて偏差値が少し下がる

ということも知られていたりします。

そして開成と渋渋は2月1日に受験日があります。

渋渋は2日と5日も受験可能です。

もし

渋渋が灘・開成より魅力的だ

と思っているならば、

倍率的にも偏差値的にも、男子の合格率が最も高い2月1日

を、あえて不合格リスクのある開成受験にしなくて良いのです。

また、記事では

通いやすいから渋渋にした

と書かれていましたが、それならなおさら最初から渋渋受験でいいのです。

受験日間近に突然渋渋が引っ越してきたわけではあるまいし。

記事ではあたかも

開成を蹴って渋渋に進学する子どもが増えている

と書かれていますが、

開成に合格すること自体が難しい

2月2日を渋渋受験にする場合、神奈川御三家は受けてない

と考えると、「増えた」の感覚も微妙になってきます。

10名が50名なら5倍ですが、1名が5名になっても5倍です。

「増えてきた」の根拠が複数年かつ、右肩上がりのデータでなければ、

この「開成蹴って渋渋が増加」は、にわかに信じにくい話に見えます。

また、そもそもおかしな条件が入っているところに

灘を蹴って

というのがあります。

たまに本当に引っ越して灘に進学する家庭もあるようですが、

基本的にはこれは

中学受験「三冠(灘・開成・筑駒)」狙い

の子どもである可能性が高いのです。

どこでも合格できるような高い学力の子どもが、渋渋に進学すると決めた

だけの話だと。

しかもこの実力なら渋渋は特待合格の可能性もあります。

そして渋渋は鉄緑会の指定校ですから、

東大を目指すなら渋渋で全然問題ない

という前提も成り立つのです。

塾の勧めで灘ツアーに行き、開成も合格した感じに見えます。

開成と渋渋では学校のカラーが違いすぎます。

そんな2校を迷うことができる子ども

は、恐らくどこに行っても優秀な子どもです。

開成を熱望して必死の思いで合格した

という子どもが開成を蹴るとは思えませんし、

渋渋熱望なら1日・2日・5日を全部受けて特待を狙う

となるでしょう。

実際、渋渋の合格発表ページを見ると、同じ受験番号が複数日で合格していますし、

その中で赤文字になっていたら特待です。

相対的に高学力の子どもが受験にくる2日は特待も増えます。

 

さて、公表されている事実に基づいて条件を絞り込んでいけば、

タイトルのようなケースはレアと考えられます。

開成や渋渋の受験者数と合格者数は公開されています。

増えたというからには開成の入学辞退者が増えるのですから、

繰り上げ合格が相当数出ないと辻褄が合いません。

開成辞退者のマジョリティは筑駒合格者、その後に

渋幕、聖光、栄光、渋渋

といった学校が視野に入ってくるのですから、

渋渋だけが増え続けている

というのは難しい話だなぁとなるわけです。

灘・開成に合格する子どもなんて一握りですから、

そんな子どもは居ないに等しい

と考えて差し支えないほどです。

 

ということで、中学受験はレアケースを取り上げる記事も多いですし、

逆転合格なども取り上げられやすい

という側面もあるので、読み物と参考の見極めが大事ですね😉👋