何気なくスマホでネット記事を見ていたら、
そこまで偏差値の高くない、そこそこの学校でいい場合、勉強は何時間必要ですか?
という(架空じゃないかなと思う)保護者からの問いに、
安浪京子さんと矢荻邦彦さんがバッサリ答える
という話が書かれていました。
何かこう・・・記事の最初から矢荻さんが
中学受験保護者をディスってないかな?😏
と思わせる書き出しだったので、少し悲しい感じがしました。
もはやこの手の人々にとって、中学受験保護者はお金を落とすお客様なのでは?
と。
そこそこの学校なら普通に塾に通っていれば合格できるんじゃないか
偏差値50を目指しているならガリガリ勉強しなくてもいい
・・・ありえない。無責任な感じがするなぁ🙁
探せば出てくる予感はしますが、別のところでは
中学受験の偏差値50というのは、高校受験と違って優秀な子の中での平均なんです!
とか言ってやしないかね・・・。
目指す学校と学力の乖離で、必要な勉強時間は変わります
とかも書かれていました。
中学受験って見通しの良い平坦な長い上り坂を、登っていくような世界でしたっけ?
いやいや・・・😏
どこの山の頂上にたどり着くかわからない、
ジャングルと尾根と谷と崖が入り交ざった、ちょっとした山脈をゆく世界
そんな世界だと思いますよ!
カブトムシが累積温度でリミットに達したら羽化するのと違い、
必ずしも費やした時間が結果に比例しない世界です。
そんな世界だと思えば、
闇雲に歩けばいいわけじゃない(量ではない)
いつまでも最短経路にこだわって一歩も進まないよりは歩いた方がいい(質ではない)
地図はあった方が良い(単元、カリキュラム、シラバス)
案内人(講師)は居た方がいいが相性(スパルタ?ユルユル?)もある
集団で競いながら歩くのが好きな人、一人で黙々と歩くのが好きな人もいる
パッケージツアーのようなサービスも、各社と相性がある(どの塾?)
みたいに見えるかなと思います。
なので何時間やればいいという量の問題だけではないし、
効率よくやればいいという質の問題でもないと思います。
「質=効率の良い」ではなく「質=効率の悪いやり方を避ける」です。
近道や裏技はないけど、無駄はある。だから無駄を抑えましょう、です。
少しだけ、もし参考になればと思って書くなら、
子どもそれぞれに好きな課題・嫌いな課題があるので、好き嫌いを減らすサポートをする
※強制的なやり方では続かないけど自走は後からついてくる。
嫌い=できない・つまらない、なので少しずつほどいていく
最低必要量(各単元の基礎~練習、4教科の知識)は不可避。近道はない。反復。
”時間がないから基礎や問題の本質をすっ飛ばす”→これが質の悪さ
※勉強に上位互換(応用できれば基礎完璧)はない。逆に無駄に量が増える
学力の定着は「テストの結果」「難問の解答」では測れない。解き筋、根拠を追跡する
といったところだと思います。
偏差値50の学校に合格するのが難しくなく、偏差値55なら難しい、ではないと思います。
同じ偏差値でも思考系もあればパターン系もある。でも総じて言えるのは、
4教科でまんべんなく単元の基礎を固めておくと、自己最低得点の水準が上がる
ということです。
課題でいうなら、予習シリーズのように必要な単元が網羅されているものを使い、
理解を助けるために塾ワザなどの参考書を使う。
但し基本~練習問題を中心に基礎を固め、応用問題は解き筋や考え方を学ぶ。
国語は言葉の正確な理解や覚える知識が多いので、実は時間がかかると思って
正しい国語の学び方を確認してから、地道に問題への取り組みを続けておく。
これを繰り返した後に、脳が完全に使えるようになる6年生の頃に、
参考書にある過去問の改題などを使って少しずつ難易度を上げる方が、
偏差値50や55の学校には合格しやすくなると思います。
個人的な印象ですが、中学受験ブームに乗っかる形で一部の業界有名人が
いかにも保護者が飛びつきそうな話題(それでいて雰囲気だけで実効性が怪しい話)
を投稿するようになったなぁと思うことがあります😔
この辺は完全に
エンターテイメントとしての中学受験というコンテンツ
だと思っています。
近道はないですが、コツコツ&まんべんなくを心がければ、最低点が安定すると思います👋