数回に分けて、学校選びについての記事を投稿する予定です。
中学受験では
7割の人が第一志望に合格しない(≒実力以上の第一志望を目指すのが一般的だから)
と言われますが、併願校を含めた学校選びが学力以上に重要ともいえます。
どんなに学力があっても難関校を目指せばリスクは高まりますし、
偏差値が低くても、子どもの性格や6年間の教育内容が家庭の期待に合うならば、
6年間の学校生活と、目指す大学によっては塾を活用することによって
最終的に満足のいく学校生活と学歴が手に入る
と考えられるからです。少なくとも高校受験は回避できますし。
親の大仕事のひとつは志望校選びだと思います。
しかしいくら合格可能性が高まるといっても、持ち偏差値より15も低い学校に進学すれば、
多くの同級生=その学校のボリュームゾーンとかけ離れてしまい、
不満が出たり、その不満が他人に向いてしまう恐れもあると思います。
上の子の時には、低学年から受験本の調査や、学校見学や説明会に(のべ100回以上)足を運び、
ガイドブックの使い方、中学受験マニュアルの虚実、塾主催と学校主催の説明会の違い、
入学する前の中高一貫校イメージと入学後のイメージの違い、などを学びました。
サンプル数1で個人的な経験ではありますが、自分のための備忘録も兼ねてまとめることにしました😅
学校選びというと、
元々知っている学校
中学受験といえばここ!のような、誰もが知っている学校
以外は、併願校選びを始めてから知る学校が多いと思います。
ニュース記事やネット情報で見ると、
各団体が提供する偏差値表を見て、偏差値から併願校を選んでいく
というケースが多いようです。
しかし偏差値表というのは、
過去にその模試を受けた子(≒その水準の学力の子)が最終的な合否でどうなったか?
に基づいて決めているので、
実際に入学した子の偏差値ではない
ということが忘れられがちです。
塾のごり押しオススメ校や、毎年表れる”その年の人気校(隔年現象)”など、
合格者偏差値は高めに出るのに、入学している生徒の偏差値はもう少し低い
ということがあります。また
高偏差値校に入学したらその偏差値相当の学力や実力が身につくのではなく、
入学者偏差値近辺の仲間と共に大学受験を目指す
ということも、あまり語られていません。
しかも同じ偏差値帯の学校であっても、教育方針や校風、生徒層は学校ごとに違うため、
偏差値表で併願校を選ぶのは、入学後のイメージギャップリスクが高い
と私は考えます。それに通うのは親でなく本人なので、
高偏差値校に入れたら安心(親目線100%)
と思っていると、
子どもは長い通学時間や大量の宿題、または放任主義のノーケアに直面
ということも起こりえます。私が個人的に思うところではありますが、
偏差値表から期待できることは、生徒層がある程度予測できる
ということくらいです。授業スピードを想像するくらいで、通塾率や部活の盛んさや
生徒の雰囲気などは、偏差値表からは決してわかりません。
御三家といえども(特に男子は)幼い子は結構いる
ということもあります。
また、特定の学校を批判することはしませんし、すべきでないですが、実際に
塾の評判や説明会では手厚さをアピールしているが中身は放任
高偏差値と人気に頼って人集めするけど大学受験は塾頼み
(早稲アカ生でないが)身近な子が入学して、面倒見の悪さに失望していた
というのを見ています。有名校です。
ちなみに早稲アカの先生も、上の子の併願にやたら推してきていた学校です。
うちが名前すら出したこともなく、他で併願を決めているのを知ってるのに、です。
第一志望がここなら併願はここが一番よくあるパターンですね~
などと言ってましたが、過去問も解きまくって、実際にその学校も見学しましたが、
とても第一志望と似ていない。
どの口が言うんだよ・・・素人だと思ってバカにしてるよな。
入学した後にどうなろうと関係ないと思ってるのがよくわかるわ
と思ったこともありました。ちなみにその先生は3月にいきなり異動で雲隠れしていました。
受験後の親からクレームがあったのかもしれません。塾あるあるとも聞きますが😬
気になる場合は是非、2月前後の塾の人事異動や先生方の様子をチェックして下さい。
塾の言いなりにならないことも親の務めです(塾も責任は負いたくないのが本音ですよ)。
塾はあくまでツールなので、耳は傾けますが、言いなりになるとロクなことはありません。
また
お子さんにはこの学校が合っていますよ~
は、(あくまでも個人的意見ですが)
絶対に信じてはいけない
と思います。塾で勉強しか教えておらず、私生活を知っているわけでもなく、また
実はその子が進学するかどうかさえ関心がない(関心があるのは進学じゃなくて合格)
という立場の人間、しかも何学年も教えている塾講師が、
さらにいえば個人塾などでなく大手塾の社員で、特定の子どもをお世話する職業でない人間が、
うちの子(や、あなたの子)のこと+その中高一貫校のことを熟知している
なんてことはありえません(例外は講師個人のパーソナリティに依存するだけです)。
彼らはプロの合格請負人ですが、進路指導の先生ではありません。
しつけや受験以外の勉強を教える義務もないし、それをやる暇もなければ査定にも無関係です。
塾講師は生活指導やしつけ、しませんよね?宿題を忘れても生徒の自己責任ですよ?
そのような立場の人間が、受験の時だけ親身になって「ここがいい!」というのは、
塾としての合格実績のため以外にありえません。
むしろこれは、
塾に進学指導まで期待する保護者側のニーズに応えている(または素振りをしている)
ともいえます。塾に勉強以外を期待する親がよろしくない、と。
学校探しは親の責任です。進学した後に学校と接するのは親子だけです。塾は無関係😏
偏差値表から選んではいけない
塾は数字こそ持っているが、学校の(生徒指導の)ことも、子どものことも知らない
というのは、確実にいえると私は思っています。
塾に期待してよいのは
受験勉強の中身
学校の出題傾向と攻略方法
(簡単には聞き出せないけど)実際に進学した子の偏差値がいくつだったかのデータ
です。合格者偏差値でなく、実際に進学した子の偏差値です。
どこに入学したかまでは知らないんですよ~
それは教えられないんですよ~
は、ほぼ嘘と思っていいと思います。ちゃんと追跡してるし、個人情報ではないのですから。
これから数回に分けて、偏差値表からの併願校選びではなくて
併願校の見つけ方
事前調査で役立ったこと・あまり役に立たなかったこと
説明会など、実際にどんな質問をして学校のカラーを”入学前に”知ろうとしたか?
を書いていこうと思います。
6年生の保護者の方には、すべて活かせるものにはならないかもしれませんが、
それなりに参考になればと思います。
(更新)学校選びの記事はこちら:
girl.chugakujuken-challenge.work
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