今日は別の内容を書くはずでしたが、ネットで気にかかる記事があったので紹介です。
書かれている内容は
まったくその通りだな
と思うことでした。簡単にまとめると、
- 中学受験に前のめりな親は注意しましょう
- ポケモンのトレーナーみたいに、課金して子どもを鍛えるゲームではありません
- 偏差値だけで学校を選んではいけません
- トロフィーキッズ(トロフィーワイフの子ども版。自慢の子ども)を狙ってはいけません
- 大切な6年間を過ごす場所だからこそ、子どもの適性や相性を大切にしましょう
よく言われることでもありますし、おおたとしまささんの必笑法にも通ずるものがあります。
・・・でもね。
中学受験を経験した親はきっと、
それは沼を経験してない人だから言えること
と思うんじゃないかな🧐
もう3年も経ってしまいましたが、一応「令和の中受」を経験した親としては、
本で書かれていることは、今まさに苦しんでいる親を助けるものではないね😏
と思います。
特に、いま高学年の親御さんに私は言いたいと思います。
私もかつて苦しんだ親の一人として・・・。
課金と言われようと、前のめりと言われようと、高学年になったらほとんどの親が、
わが子の頑張りに、親として果たせるすべての役目を果たしたい😭
と思っています。そうですよね。
子どもに合った学校が見つかればいい
高望みはしない
せめて「中学受験をしてよかった」で終わりたい
と、多くの親が思っていると思います。「じゅそうけん」さんのおっしゃっていることは、
中学受験終盤の親には刺さらない気がします(私の主観ですみません😓)
中学受験に挑み始めて日が浅いとか、低学年のうちから偏差値に一喜一憂している親に、
ちょっと冷静になろうよと言ってみた
という感じだと思います。少しいやらしい見方をすれば、
中学受験ブームで書籍が売れるので、”一番本を買いそうな”中学受験初めて層向けに書いた
という感じがするのです。
そもそもトロフィーキッズなんか狙ってなくても、たいていの親は
頑張ればできるよ!
すごいね!
これなら〇〇中学を目指せるかも!
偏差値〇〇だなんて、頑張ったんだね!
という感じで、昨今の自己肯定感ブームも手伝って
家族で中学受験を盛り上げようとする
のが当たり前だと思います。子どもを励ますことが悪いことだなんて思わずに(※)。
頭では
御三家なんて憧れの世界よね~
と思っていても、本気で目指していなくても、
わざわざ子どもの気分が盛り上がらなくなるような冷静さを見せる親
なんて居ないと思います。努力の大切さを教えたいとか、盛り上げるのが普通じゃないかと。
あなたは実力相応の中で気に入った学校を見つければいいの
勉強は無理なく進めればいいからね
と、とことんゆる~く中学受験に臨むご家庭は少ないと思います。
なので5年生後半に差し掛かる頃には
思ったより成績が伸びない!😱
このままではせっかく頑張ってきた子どもの努力(と親の努力とお金)がもったいない!
となって、課金と言われようと睡眠時間が少ないと言われようと、
とにかく最後まで全力で走りきるんだ🔥
となるんじゃないかなと思います。
なので、実態をいえば
子どもの努力を1ミリでも多く報われるようにしてあげたい
そういう想いが親を狂気に駆り立てたり、究極まで追い込んでしまったりするのだと思います。
じゃあ何をもって報われたというのか?
それが成績であったり、1ポイントでも偏差値の高い学校や、人気校だったりするだけです。
本当は違うんですよ。親もわかってはいるはずです。でも高学年終盤とかになってくると
じゃあ他に何をもって子どもに「努力が報われたね」って言えるのさ!😠
ってなる構図があるんですよ。「頑張ったね」って誰よりも言いたい心でいっぱいです😭
だってずーっと盛り上げて、家族の中心に中学受験があって、
二度と戻らない子どもとの伴走の日々を走ってきたわけじゃないですか。
なので第三者というか外野というか、
親の見栄や自己満足のために高偏差値校を狙ってる
なんてひとくくりにされても、高学年の親の心にはシンクロしないと私は思いました。
しかし、ここに至る前に大切なことを一つ書いておきました。
それは前述※印のところに書いた
子どもを励ますことが悪いことだなんて思わずに
です。これが、
後に子どもも親も追い詰める原因の一つになっているんじゃないか?🤔
と、二周目の中学受験に挑む前に思い浮かんだことでした。
励ます、褒めるの難しさ。あるいは
正しいと信じることを止めるのは難しい
サンクコストの呪縛から逃れるのは難しい
と言ってもいいと思います。
努力はいいことだ(励まし)
報われることで努力の大切さを教えてあげよう(褒める)
これを即座に否定できる人は多くないと思います。
結果を褒めていると、いつか
思ったよりも結果が出なかった時に困る
結果が出ないと子どもは不安になるし、
親はより励まそう(報われるようにしてあげよう)としてねじを巻く
という状況に遭遇します。二周目になって私が、
点数や順位よりも、答案の質や取り組み姿勢をほめるように意識した
というのは、長い中学受験を(子どもが)自分の物として立ち向かえるようにするためです。
最後に信じるのは自分の力です。
努力したこと、それ自体を自分の成長として感じられればいいのです。
それが
自分が努力できたかどうか
自分はできているのか
を、テストの偏差値や順位で判断するようになったら、何を学んでいるのかわかりません。
ましてや、
上位層だけが集まるテストでは偏差値40とかも平気で出る
周りができなかった時にたまたま自分が得点できただけで、偏差値は上がってしまう
と考えれば、順位や偏差値で努力が報われたかどうかを判断することが、
いかに危うい根拠のもとにあるかがわかると思います。
やはり見つめるべきは、子ども自身が
自分はどこまでわかっていて、どこが足りなくて、受験に必要な学力はどこまでか
を自覚することだと思いました。だからこそ自走もできるのだと。
多くの親、特に高学年親が必死になるのは、トロフィーでもマウントでも何でもないと思います。
(子どもが)報われてほしい
これに尽きると思います。ただそれが重たくなってしまうのは、
数値的な結果(模試の偏差値、塾のクラス)で、努力の結実を評価してきたから
なのだと思います。
高学年の親にきれいごとは刺さらない。
少しでも「報われた」といえる、目に見える結果がほしい。
そういう想いを抱えて一人苦しんでいる親の方が、多いんじゃないかと思います。
なので、
件の記事に書かれていることはまっとうだが、本当に苦しんでいる親には酷だよ
と思いました。
やっぱり4年生以降、特に高学年の親にとっては、
中受親の心構えや説法よりも、少しでも学力の穴をなくすためにできること
とかの方が、本当に役立つだろうなと思います👆
経験者ならきっとわかる。あの高学年の苦しみ😱
上の子が残してくれたかけがえのない財産を1ミリも無駄にしないよう、
上の子の努力がもう一度報われるよう、
結果でなく取り組みを見守って娘の学力を伸ばしていきます👋