2028中学受験(女子)in SAPIX

2028年2月に中学受験予定のブログです。SAPIXで勉強中。

一人目(2021年)の経験と現在進行中の取り組みを中心に記事を書いています

少しでも、誰かに役立つ内容や共感できる話になれば嬉しいです(一人目の時は初めてで大変でした)

すべての中学受験(親子)を応援します!

一周目の経験値~学校選び(1)リストアップ編

おことわり:本記事での学校の選び方は、個人的な意見としての参考です。

 

今回は

まず学校🏫をリストアップしよう!

です。

 

私の経験とオススメとしては、

最初に偏差値表から選んではいけない

です。理由は

  • 偏差値バイアス(よく知らないのに高偏差値なら良い学校に見えてしまう)
  • 受験校全体で見た時に校風、共学・別学、属性(進学or付属)の一貫性のなさ
  • 合格者偏差値(受験者層)と進学者偏差値(実際に通う生徒層)の違い

に惑わされる可能性が高いからです。

偏差値表はいずれ使いますが、

まずは通える範囲の学校

をリストアップするのが良いと思います。

 

1.そもそも通える学校か?

学校に通うのは親でなく子どもです。通学時間帯の混雑率や乗換も重要となります。

登校時刻を調べるだけだとわかりにくい、

部活動の朝練

小テストやホームルーム(SHR等)

課外活動と終了時刻(時間によっては帰宅ラッシュとぶつかる)

といった情報も加味します。

また、もし通塾することになれば塾までの距離、帰宅時刻も重要になってきます。

 

そのため、学校所在地がひと目でわかるMAPを使っていました。

girl.chugakujuken-challenge.work

そして今年は所要時間の計算ツールも作ってみました。

girl.chugakujuken-challenge.work

 

最初は正確に把握できなくてもよいので、通えそうな範囲の学校所在地がわかればよいと思います。

 

次は中学受験ガイド本の出番です。各社から出ていますが、私はSAPIXか四谷大塚が良いと思います。

girl.chugakujuken-challenge.work

 

通学可能範囲で、紹介内容から「ここはないな」と思う学校でなければ、すべてリストに入れます。

この時点では候補は多ければ多いほど良いです。うちの場合も30校以上あります。

リストのサンプル(女子バージョンですが)は、こんな感じです。

※学校の「駅徒歩」は最寄り出口からの時間です。降車ホームから遠い場合は到着時刻を早めます。

 

2.学校のタイプを分類しておく

次に大学付属か、進学校か(国立大を目指すか)、男女別学か共学か、といった属性で分類します。

大学付属を選ぶ場合は、推薦枠・内部進学率の確認も必須です。

決めきらなくて良いので分類しておくことが重要です。

子どもも高学年になって言うことが変わったりしますし、受験事情も毎年変化します。

どんな学校があるのかを整理しておくだけで、様々な状況に対応できます。

 

3.入試日と偏差値の確認

偏差値は見かけ偏差値に騙されないこと!

これは本当に難しいです。年々複雑になってきています。

まず、入学者偏差値と合格者偏差値は別物だという理解が必要です。

ちなみに最難関クラスになると、偏差値すら当てになるか微妙です。

もっと単純に

SAPIXの学校別オープンの順位で合否が決まる

くらい、いつも上位の何位圏内に居るか?が重要です。

 

意図的な偏差値の上昇は、

試験日が複数回に分かれている

合格者数を絞り込む

という手法によって作られています。

特定の塾から多くの併願希望者が出ることでも、急に偏差値が上がったりします。

したがって入学者偏差値は合格者偏差値よりも低くなります。

複数回受験によって、一部の入試回で偏差値が上がる

高偏差値校に見えて人気が出る

他の入試回が入りやすそうに見えることで希望者が増え、また偏差値が上がる

しかしその学校がもともと受験指導ノウハウを持っていたり、

優秀な生徒層を長年教えてきた積み重ね(授業、進路指導)を持っていたりしないと、

受験勉強は塾任せ

ということになりかねません。また一部の本当に優秀な生徒を特別待遇し、

早慶をはじめとした有名私立を多数併願させることで、合格実績を稼ぐこともできます。

※なのでよく「中高一貫校の合格実績は一人で二校分しか合格できない国公立を見よ」と聞きます

 

そういった学校に悪意があるのではなく、生き残りをかけて、また本当の進学校を目指して、

できる限り優秀な生徒を確保しようという経営努力でもあります。

それを知ってて進学する(鶏口となるも牛後となるなかれを目指す)のと、

優秀な生徒+それにふさわしい指導力があると思って進学するのとでは、印象がまったく異なります。

多くの学校は自分の立ち位置を知っているため、嘘をついたりしません。

学校説明会では赤裸々に

わが校は押さえや二番手、三番手と呼ばれます。第一志望でない子がほとんどです

と述べたりします。それでも入学した生徒は大事にしますよ、と。

しかし偏差値表だけで選んで説明会にすら参加しなかったりすると、

学校の本音や実像を知る機会を逃してしまいます。

偏差値表や塾のおすすめ、併願パターンを頼りに決めてしまうことは大変リスクがあります。

 

4.受験校を決めるのは家庭であって塾ではない

塾のおすすめや併願パターンをうのみにするのが危険な理由は、

塾が中高一貫校と密接な関係を持っているから

です。

少子化が進む中で塾も中高一貫校も生き残りをかけている

中高一貫校が大学受験で有利なこともだいぶ広まってきている

大学側が合格者数を絞っている(文科省の補助金がカットされるため)

という背景はありますが、簡単にいえば

受験の低年齢化が進んでいる

ということです。

低年齢化は進んでいても、安泰なのは高偏差値校だけ

となれば、中高一貫校は高偏差値校を目指さなければなりません。

そのためのマーケティング活動が進学塾ということになります。

CMを流すのでもなく、Web広告を出すのでもなく、小学生の保護者に訴えたい。

でも一番効果的なのは、

塾から受験者をたくさん流してもらうこと

です。

Web広告を見てちょっと受験してみようかなと思った

みたいな生徒が欲しいのではなく、

中高一貫校の教育を施すにふさわしい生徒

が欲しいので、中学受験塾との関係が重要になります。

プレジデントやダイヤモンド、AERAといった媒体に夏ごろから、

注目の中高一貫校

6年後にコスパが最も良いのはここだ!

AI時代に強い学校

などの提灯記事が出始めたりして、中学受験がさらに盛り上がっていきます。

これだけ多くの人間が関わっている中で、

誰にも知られていないとっておきの攻略法

とか

うちだけは別だ

みたいなことはありません。私も大きなうねりの中に巻き込まれている一人です。

でも中高一貫校に進学することで、特色ある教育機会を得たり、

早くから大学受験やその先を見据えた環境(学校+同級生)で学ぶことは、

基本的にはプラスです(お金はマイナスです😭)。

 

そのためにもわが子と親が満足できる学校を、塾の誘導に惑わされずに探すことが大切です。

いくつも受験できるわけではないので、貴重な併願スケジュールを塾の星取りのために、

しかも受験料を払って星を取ってきてあげる必要はないのです。

 

塾の誘導に乗ることで、元々は噂程度だった話が本当になってしまう。

元々は作られた人気だったのに、本当に人気校が誕生してしまう。

それ自体は悪いと言い切れませんが、期待する教育を得られなければ子どもがそれを背負います。

もし塾に聞くなら、過去問の傾向や、合格した子の偏差値推移を聞くのが良いと思います。

 

5.今回のまとめ

実際に通うのは子どもだということで、

通学しやすいか

学校のタイプや雰囲気は合っているか

問題傾向や受験日の組み合わせとして無理はないか

といったことを検討しやすくするように、リストアップをお勧めします。

特に、学校は何度も足を運んでみないとなかなかわかりません。

他の学校を回ってから見ると違ったりしますし、

そもそも保護者も最初は素人である

ということに気づきます。同じ学校・異なる学校を多数回ることで、親に眼力がつきます🤩

次回は、リストアップした学校をどのように下調べしていくか、について書きたいと思います。