2028中学受験(女子)in SAPIX

2028年2月の中学受験予定のブログです。SAPIXで勉強中。

一人目(2021年)の経験と現在進行中の取り組みを中心に記事を書いています

少しでも、誰かに役立つ内容や共感できる話になれば嬉しいです(一人目の時は初めてで大変でした)

すべての中学受験(親子)を応援します!

一周目の経験値~学校選び(3)実際に学校を見る

おことわり:本記事での学校の選び方は、個人的な意見としての参考です。

 

学校選びシリーズの記事、今日は実際の学校の見方です。

(これまでの記事)

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私が学校の本音や誠実さを知るために注意したポイントを、以下に示します。

 

1.校長が前面に出てきて話しているか?

 学校主催はもちろん、塾主催やマスメディア主催のイベントでも、

校長が自らの言葉で語っているか?

校長以外(理事長や保護者代表など)の方が明らかに目立っていないか?

は重視しました。学園理事などは建学の理念に関わる部分も大きいので、前面に立つこともあります。

しかし保護者やOBが目立つところは、超伝統校でもない限り、学校の姿が見えにくいと感じました。

 

2.いじめに関する質問の答え方

 いじめはありますか?

という質問は、ストレートでわかりやすいですし、今のご時世ではタブーな質問でないと思います。

ここで知りたいのは、

あるか・ないか?ではなくて答え方

です。「ない」と答える学校はダメだと私は思います。ないわけがないともいえますが、

悪魔の証明と同じで「ないかどうかを確かめることができない」から

です。大なり小なりどこの学校でもほとんどあると思います。問題なのは

(あってもなくても)”いじめ”から目を背けようとしていないか?

ということです。お茶を濁すような回答では信頼しきれません。

実際に見学した学校(それも有名進学校)ですが、

「勉強重視です」

「面倒見が良いと言われる方です」

と自負していた学校で

いじめはないですか?発見した場合はどういう対応を取りますか?

という質問が出た際に、

年頃の生徒なので、いじりというか多少のからかいみたいなことはありますが、

いじめに発展しそうな状況を見つけたら、

当事者同士を呼び、お互いが理解しあえるようによく話し合いをします

と誇らしげに回答されていました。

わが校は風通しの良い、先生も生徒も距離の近いアットホームな学校

をアピールしていたので、爽やかさを演出したかったのかもしれませんが、零点だと思います。

私は、

ここだけは受験させまい

と固く思いました。

いじめのことも、いじめ問題の難しさ(どこからがいじめか?など)も、学んでいないのでしょう。

その後は保護者が出てきて

いかに素晴らしい学校か

を語ったりしていましたが、ネガティブな話やセンシティブな質問には答えず、

終始さわやかな学校であることのアピールに努めていました。

他の学校ではよく出ていた

退学者はどの程度いますか?

といった質問も、

事前に集めた20項目以上の質問リストには挙がってこない

という爽やかさです。

このような曖昧さでは、たとえいじめを見つけた時でも停学や退学といった措置は取らないでしょう。

 他の学校でいじめに関する質問をした際に、

いじめと認定したら退学させます

と明言されていました。毅然とした姿勢が、いじめ防止の第一歩と感じました。

いじめや生徒のケアに関しては、

やたらと「大丈夫」を強調する

とにかく「お任せください!しっかり面倒見ます」

といった精神論や根性論で、

その場は安心して帰ってもらおう

という学校も不安です。この辺は塾と一緒ですね。

〇〇くんなら△△は必ず合格します。安心してお任せ下さい!(😉決め顔)

みたいな、塾面談あるあると一緒ですよ。

今まで質問した中では、いじめと退学に関する話は学校の回答に差が出やすいと感じました。

ソフトな質問では、スマホの持ち込みやSNSの利用に関する質問も、結構差があった気がします。

 

3.勉強に関する面倒見の良さ?

 勉強の面倒見が良いかどうかは、学園祭などで生徒に直接聞くのが良いです。

先生方は割りと、はっきりと答えられません(”面倒見”という言葉が曖昧で質問に適さない)。

生徒に聞きたいのは、本当に面倒見がよいかどうかではありません。生徒ごとに温度差があるので。

但し学園祭などであれば、必ず複数の生徒に、できるなら中高生両方に、共学なら男女に、

それぞれ違う属性の生徒に聞いた方が良いです。学園祭などでは

何でも相談室~

みたいな出し物を出している学校もありますので、聞きやすいこともあります。

生徒に、学校は楽しいか?とか、友達の話、部活の話をしても、楽しいと返ってきます。

でも「面倒見がよいか?」だと一瞬考えます。

内容は生徒それぞれでも、自分の印象を割りときちんと答える生徒が多いところは、

生徒と学校の距離が近いと私は感じています。事例まで出てくるならさらに良いです。

一方で、よくわからないとか、世間で言われている学校のイメージを答える生徒が多ければ、私は

この学校は結構管理されているか、生徒と学校の距離はあるかも

と感じます。うまく言えなくて本当に申し訳ないですが(なので当てにされなくてもOKです)

その学校の複数の生徒が、自分の学校に自分なりのイメージを持てていない

ということです。私は、何か変だな🤔という違和感を持ってしまいます。

但し、サンプル数が少なかったらあてになりませんので、遠慮せず話しかけていきましょう。

学校の良いところ(施設、駅徒歩、盛んなクラブ活動とか何でもいい)をネタに、

生徒に対してその学校をほめ、さらにその延長上で生徒に好意的に接すれば

それほど怪しい大人には見えないはず!

と思います。聞きたいことを聞く、というより、生徒の声を聴きに行く感じかもしれません。

個人情報(名前、学年、自宅など)でなければ、出身塾などを聞いても大丈夫です。

塾とその時の偏差値くらいでは名寄せできないので、個人情報に該当しません。

 

4.補習や講習

 普段の宿題はどれくらいか?提出義務はあるか?提出しない場合どうなるか?も、

結構良い質問だと思っています。宿題が出ない学校は、少し微妙に思います。宿題でなくても

予習復習をしなければ、授業についていけないハイレベル校

であれば、生徒は勉強しています。

宿題どう?

と生徒に聞いてみるといいと思います。説明会や先生への質問で、

補習や講習が必須かどうか?

どの程度の人数がそれを受講しているか?

を聞くと、休暇期間中や成績不振の生徒に対する姿勢が見られます。

いまどき、積極的に成績不良者に退学を促す学校はないと思いますが、

生徒や家庭に対してどの程度”自己責任”を要求しているかは、学校によって異なると感じます。

校則が厳しくなくても、宿題が厳しい学校であれば、管理型と思ってよいです。

その代わり、幼い生徒でもあきらめずに鍛えてくれると思います。

 

5.退学者と主な理由

 進学校の場合は、勉強についていけなくてやめる生徒が出てきます。

退学するまでにどうケアしたか?

をちゃんと答えられる学校は信頼できます。そもそも退学者を隠していない前提ですが。

曖昧な答え方や、そもそも「学業が原因で退学者を出したことはない」と答えるのは怪しいです。

私国立の中高一貫校なら避けて通れない現実を、まだ入学していない保護者とも共有できるか?

こういったところに、私は学校の誠実さが表れると思っています。

もしかしたら面倒くさい保護者だと思わせるかもしれません。

しかし、わが子のことを思い、学校を信じたいからこそ聞きづらい質問をする保護者を

面倒くさいと思うような学校なら、遅かれ早かれ

思っていたのと全然違った

と思う日が来ると思います。いじわるな質問をしましょう、という意味ではなくて、

いじめ、不登校、停学・退学、通塾率などは、遠慮せず聞いた方がいい

ということです。内容以上に、そのことに向き合っているかを知ることにつながります。

 また、選抜クラスが存在する別の有名進学校では、

選抜クラスは東京大学を目指さなければならない(第一志望はまず東大)

成績の良い生徒とそうでない生徒で同じ素行問題が生じた時に、学校の対応が違う

ということもありました。この学校は入試の時から選抜コースとそれ以外を明確に分けているため、

生徒側も仕方ないものとして受け入れている(通っている子なら周知の事実の)ようです。

ただ、ここで言いたいのは

あからさまに子どもを選別するなんてけしからん

ということではありません。公立だってひいきがあると言われる中で、

私立は高い学費を払っているから、一人ひとりを大事にしてもらえる

というのは幻想だと思います。保護者の切なる願いだとしても。

むしろ成績による多少の理不尽さも存在すると思って気を引き締めるくらいの方が、

実際に社会に出た時に耐性がつくようにも思います(社会はもっとグレーですし)。

意外と話題に出てこないのですが、学校説明の資料を数年分見れば、

あれ?〇〇年は300名入学したはずなのに卒業生が290名しかいない

ということがあります。退学者数は隠せないはずなのに触れたがらない場合は、

学校からやめさせたのではないか?

と勘繰りたくもなります。

 

6.スマホの持ち込み、利用ルールは?

 まず「明確な基準」を学校が持っているか?です。持っていないのは怪しいです。

生徒のスマホ利用を把握していない(個人任せの)可能性があります。

持ち込み禁止でもいいです(持ち込みを許可制にしている場合もあります)。

持ち込んだ場合の管理方法ですが、生徒が持ったままの学校は、

休み時間などにゲームをやっていることも多い

だそうです。超進学校の生徒に聞いたら、

ゲームしたい子は休み時間に普通にやってますよ

と堂々と答えていました。自己管理の完成度が高くて感嘆です。ぐぅ、の音も出ない🤐

学校に対しては、スマホでのトラブルやいじめの有無を聞いたりします。

「ない」と断言する学校は、やはり心配だなぁと思います🤔

 

7.保護者会の有無と参加率

 学校によって保護者会や地域保護者会といった、保護者同士のつながりが強い学校があります。

学校案内に掲載されていなくても意外とありますし、

聞かれなければ先生も保護者もすっかり忘れている

ということもあるので、保護者同士のつながりが気になる方は聞いた方が良いです。

学校によってはやたらと保護者が駆り出されるところもありますよ!

それが合っていて、積極的に学校や保護者と関わりたい方は、その方が良いと思います。

 

8.指定校推薦

 指定校推薦がある場合は、

推薦を利用するのはどんな生徒か?

推薦基準はどうなっているか?

を聞くことができます。有名進学校の中には、

成績優秀者は最難関国立を目指すので指定校推薦は使わない

と自他ともに認めているところもあります。高校受験の単願推薦や併願推薦など

成績はあと少しだけど推薦で何とか

という感覚とは違いますので、指定校推薦を気にされている方は確認した方が良いです。

 

最後に・・・

 

いろいろと書いてきましたが、

あくまでもサンプル1です

かれこれ中受保護者歴8年ですが、最初はビビッて質問なんかできませんでした😭

が、私です。私は中学受験していないので、

子どもが中学受験をするまでは、その存在もすっかり頭から抜けていた

という人間です。自分が小学生の頃に何となく聞いたかも、でしたから。

実際に中受に関わって驚くことばかり!😮(💰も出ていくことばかり!😱)

学校見学はおろか、塾に質問するのも最初はドキドキしていました。

だからこそ私は

保護者も最初は素人です

と書きました(もちろん、私は今でも素人です)。質問も

この辺は聞いて良いのだな(失礼ではないのだな、センシティブではないな)

これは聞いても有意義な答えは出にくいものだな

こういう質問だと生徒は話しやすいんだな

といったことを、何度も何度も、いくつもの学校を訪れて自分なりに理解してきました。

良い回答が得られないなら、それは質問が悪いんだよ!

と、仕事で何度指導されたことか・・・😥質問力は大事だと思っています😅

いくらマニュアル本やネットで予習しても、やっぱり経験は必要だと思いました。

そんなことないよ

と思われる方も、それはそれで良いと思います。最初からできてしまう方もいると思います。

ただ、誰でも

行けば行った分だけ経験が増す

というのは当たり前と思います。悩んでいる方は、是非いろいろな学校に足を運ぶといいです。

学校リストは最初は多くていい(訪問するきっかけになる)

同じ学校も何度か訪ねることで重層的な理解につながる

のべ回数が増えるほど、質問スキルも観察スキルも上がる

ということで、学校選びの参考になればと思います!すべての中受家庭にエールを!!🤗