まずい、気づいたらもうすぐ4月🌸・・・😱
というのに、まだ今月のマンスリー講座の復習が途中です。少し空いてしまいました😓
今月のテーマは、新3年生には少し難しかっただろうなと思います。
講座後のブリーフィングで
少し授業の進みが遅かったので宿題が多めです
と仰っていたのですが、テキストを見て納得しました。
今回は、
- 時計と時刻に関する条件整理
- 時差と移動に関する問題
- 立体の投影と類推
- 立体の表面積(表面の面の数)
- ブラインドスポット(くぼみ)のある積み木での面の数
- (おまけ)変形魔法陣
でした😱
もちろんできる子も居ると思いますが、一般的に難しい内容ではないかと思います。
時計と時刻に関しては、抽象概念ですので具体化の手段を知らないと苦手になります。
今回の講座では、
時間や時刻といった目に見えないものを、どうやって具体化するか?🤔
を教えていました。つまり基本理解とツールの伝授です。
時計問題の基本は
アナログまたはデジタル時計を書いて、具体的に数字を見えるようにする
です。しかし今回の問題はそれだけでは解くのが難しい問題でした。
新たに与えられた理解手法としては、
- 時間は過去から未来へと一方向に進むもの
- 一方向に数値が増減するものは、数直線で関係を表せること
です。私が直感的に思ったのは、
もうすぐ速さの概念を導入するのだろう
ということです。速さは、言い換えれば
時間が進んだ時に、位置がどう変化したか?
なので、数直線上に時刻と位置を記すことで移動という概念を具体化できます。
そして数直線の目盛相当を距離とすることで、速度も視覚化できそうです。
低学年のうちはいきなり抽象概念を教えるのではなく、
抽象的な問題を具体に落とし込んでしっかり理解させてから、抽象に戻してあげる
という教え方の王道を進んでいるように思いました。
ということで大問1です😅
4人の子ども(A, B, C, D)が時計を持っています。
Aの時計は2時56分、Bは3時3分、Cは2時58分、Dは3時6分を指しています。
誰の時計も正確な時刻を指しておらず、正しい時刻からのズレを調べると
- 一人は1分ずれている
- 二人は4分ずれている
- あと一人は6分ずれている
ということがわかりました。
(1)時計が最も進んでいる人と最も遅れている人では、時計が指している時刻の差は何分か?
(2)正しい時刻は何時何分か?
数直線に落とし込むことができれば簡単な問題に早変わりです👆
数直線もあえて1分刻みにすれば、差分は数えるだけです😅
(1)の答えはDとAの時間差なので10分ですね。
次に(2)を考えます。実は(1)が一応、誘導なんだろうなぁとは思います。
最も遠い二人の差分が10分なので、
正しい時刻がその二人の間になければ、少なくともAかDの時刻のずれ量は10分を超える
ということがわかります。
正しい時刻が3時7分なら、Aからのずれは11分です。しかし与件の最大値は6分でした。
したがって、
6分のずれがAかDからだとすると、正しい時刻は3時2分か3時ちょうどになる
ということが導けます。Aが6分ずれ=正しい時刻は3時2分である場合の図は、
となります。目盛の数をかぞえたら、ちゃんと条件通りのズレ量になりました🤗
一方で、Dが6分ずれ=正しい時刻は3時である場合の図は、
となるので、Cのズレが2分、Bのズレが3分となって条件に合いません。
これは3年生に時間を理解させるにあたって、非常に良い問題だと思いました。
抽象的なままではものすごく難しく感じる(ショックが大きい)
ツールを使って視覚化できると、超簡単に見える
このショックから楽勝への落差が大きいことが、子どもにツールを焼き付けるインパクトになる
うまいなぁと思いました。知識として暗記させてはいけないんですよね。
知識と共に
「何だこれ!簡単じゃないか」という心への刺激
で、強い記憶として残る。違う問題を見た時に同じショックを受けると経験が丸ごと蘇る。
ツールを使って視覚化できるという自信と、プロセスの経験
は高学年で効いてくると思います。自信が増すことで初見対応での恐怖が減る、
プロセスの経験値(どんな単元でもプロセスというものがあるということの理解)が増えると、
新たに何かを学習する時は、問題と解法という点と点で脳に格納するのではなく、
点と点をつなぐプロセスに意識が向くようになるはずです。
つまり、与えられた学習でなく自ら学ぶスタイルの構築です。
時間という難しいテーマを数直線と組み合わせることで、
3年生でも勇気をもって挑んでいけるような内容だったなぁと思いました👋