2028中学受験(女子)in SAPIX

2028年2月に中学受験予定のブログです。SAPIXで勉強中。

一人目(2021年)の経験と現在進行中の取り組みを中心に記事を書いています

少しでも、誰かに役立つ内容や共感できる話になれば嬉しいです(一人目の時は初めてで大変でした)

すべての中学受験(親子)を応援します!

各塾の反応は?(元・四谷大塚講師の盗撮事件を受けて)

四谷大塚で発生した盗撮事件が大手メディアでも取り上げられるようになり、

日本版DBSの導入と広範な義務化を急ぐべきだ

一部の子どもしか通わない塾より、ほぼすべての子どもが通う学校の対策が急務だ

といった声が上がっているようです。

(日本版DBSについて調べた記事はこちら)

girl.chugakujuken-challenge.work

 

さらなる厳罰化を求める声もありますが、小児性愛者の人権もありますし、

そもそも逮捕・起訴されても再犯率が高いともいわれるため、

罪を犯した際に厳罰を与えれば抑止力になると言い切れない

と感じます。そういう意味で子どもの性被害を未然に防ぐという観点で、

再犯率の高い小児性犯罪者を、学校や塾、スポーツクラブに就かせない

という日本版DBSの導入は、犯罪防止につながると思います。

また、

小児性愛者は性癖や病気で再犯に走る

小児性愛者そのものもかつての被害者だったり、治療したいと願っている

とも聞こえてくるため、厳罰化は被害者感情への配慮で必要なものだとしても、

安全な社会を築き被害者を増やさないためには、

加害者の更生支援や性癖を犯罪に結び付けさせない対応も、立派な抑止力になる

と思います。

 

今回の事件を受けて、早速4大塾(SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲アカ)を直撃取材した結果が、

毎日新聞やAERA(朝日新聞系列)のネットニュースに上がっています。

dot.asahi.com

mainichi.jp

簡単にまとめると以下のようになります。

SAPIX:

 既に95%の教室に監視カメラ導入済み。生徒との1対1の接触を禁じている。

 生徒の個人情報はごく少数の職員のみアクセス可能。日本版DBSの義務化に賛成。

日能研:

 防犯カメラは全教室に設置済み。従業員へのコンプライアンス研修も実施済み。

 今後についての回答はなく、現在の対策のみを回答した模様。

四谷大塚:

 今後は教室に監視カメラを導入。スマホでのライブモニタリングシステムを導入し、

 教室の様子や授業の様子を各家庭から観察できる仕組みを構築していく。

早稲アカ:

 教室での授業を、自宅でオンライン受講できる仕組みが既にあるため、
 全授業を保護者が見られるシステムはある。今後は教室内への防犯カメラを設置。

 

各塾の反応や対応には温度差があると感じました。

また、犯罪防止(安全最優先)なのか保護者対応(安心最優先)なのかも気になります。

まず早稲アカに通わせていた経験としては、授業をオンラインで観察できたとしても

常に観ていられるわけではない

個人情報保護の観点から、他の保護者同士が他人の子を観察できてしまう

という問題は、

結局保護者側の監視努力や善性に委ねられてしまっている

と考えられます。なので四谷大塚が導入予定のライブモニタリングシステムも

塾生の保護者には小児性愛者が居ないと想定している

保護者による監視、また講師が「監視されている」と思うことが抑止力になると想定

であるように見えます。

しかし子どもへの性犯罪事例を見た場合、

加害者と被害者には面識や接点がある

ということもしばしばです。世間を騒がせた松戸の事件でも加害者は顔見知りでした。

www.yomiuri.co.jp

保護者の中に小児性犯罪に走るものが居ないとも言い切れず、

また性犯罪でなくても他の子どもの様子を観られるということは、

画像や動画を拡散されるリスクはどうするのか?

という疑問がついて回ります。したがって四谷大塚と早稲アカの対応は

一見すると保護者が安心できるような言い回しをしているが、

四谷大塚の事件は”授業日以外に呼び出し”をしており、教室監視だけでは不十分。

また授業のライブ配信を観た保護者による新たなクレーム(なぜうちの子を指さない、

成績優秀な子は誰?授業を妨害している子は誰?などの詮索など)も起こりうる

と思いました。

生徒との接触を禁止し、個人情報へのアクセスを制限しているSAPIXの対策は

性犯罪以外のトラブル防止にも役立っている

と感じます。保護者との距離も保ち、保護者同士も関わりにくい雰囲気は、

このようなケースでは良い方向に作用していると感じました。

 

私が読んだ別のニュースでは、

塾も民間企業である以上、各社に対応を委ねれば内容はまちまちになる

とありました。

だからこそ塾側も、法規制やガイドラインといった公的な指針を歓迎するのだと思います。

しかも見落としてはならないと思うのですが、

大手より多く存在する、中小規模の塾や中高生が通う地元の塾などは

対策検討やシステム導入でも負担が大きくなる

という点です。

そういった塾も、公的機関が仕組みを用意すれば参加しやすいという点がありそうです。

塾やスポーツクラブのために税金を使うことはあり得ない話ですが、

公立学校や保育園のために導入するシステムを、

透明性を確保し悪用を防ぐ形で民間企業にも利用させる

という形であれば、実現に近づくと思います。

※なので本当は、塾への義務化の議論より不正利用防止の議論が先ですよね。

 

ところで・・・。

 

民間営利企業である各塾独自の取り組みに期待できるかは別として、

塾の姿勢や、何を重視しているのか

などを観察する機会だと感じます。

中学受験塾の比較本や中学受験マニュアルで語られることのない塾の本音や本当の姿

を改めて見た思いがしました。

(これまでに投稿した塾比較の記事はこちら)

girl.chugakujuken-challenge.work

8月24日公開予定の「早稲アカとSAPIXの比較~低学年(4)」にも、

(早稲アカとSAPIXの低学年だけですが)カラーや雰囲気の違いを書きました。

お時間とご興味のある方はどうぞ😅