一般的な公立小より私立小(あるいは国立小)からの方が、難関中学進学者が多い
という説もあるようですが、
SAPIX出身者の方が他塾より難関中学進学者が多い
と、どこか似ている気がします。
そもそも中受予定者が少ない公立小の方が、私立小やブランド公立小より圧倒的に数が多い
のは明らかです。
各学校に120名の6年生が居た場合、学年で4分の1(それでも多い)が受験したとして30名。
私立小やブランド公立小が4分の3は受験するならば、既に公立小の3倍。
さらに、中受予定者が私立小やブランド公立小に集まりやすいとするならば、
早熟な子ども(≒成績優位者)が含まれる割合もおのずと高まるはずです。
そうすると
一般的な公立小からは1校に1~数名の難関中学進学者なのに
私立小やブランド公立小からは難関中学進学者が多い
という話になっていくと思います。中学受験でも様々な数字のマジックはありますが、
数字を使われると一瞬ドキッとさせられることがありますよね😅
結構古いですが、こんな本を読んでみると面白いです👆
さて上述の話を総合して考えた場合、私は
小学校受験者が成績面で有利といえるのは3年生まで?
4年生以降の学習では小学校受験や低学年での積み上げ(貯金)は決定的でない
と思いました。
しかし誤解してほしくないのは
小学校受験の経験が中学受験に役立つのは間違いない
ということです。
4年生から始まる本格的な中学受験勉強が低学年からガラリと変わるので、
学習や知識の貯金で差をキープできることにはならないと思う
という意味です。
幼い頃から身につけた毎日の学習
復習して基礎を固める習慣
ただの遊びだけでない実物経験
など、身につけたものは一生ものといえます。
但し、4年生から始まる中学受験が
どう考えても、小学生向けといいながら中学生を相手にしてないか?
という内容だと思うので、貯金で乗り切るのは難しいという話です。
3年生までの学習内容とそれに伴う学習の仕方のコンビネーションは、
4年生以降の学習内容と学習の仕方のそれと全然違うと感じました!
次回はその辺を書いていきます。
(余談:レアケースの話)
高学年になるにつれて脳が発達し、猛烈に学べるエンジンを持った子ならば、
勉強の面白さに目覚めることで四谷偏差値60まではたどり着ける気がします。
四谷偏差値65以上となると、4科目あるので時間的な効率を抜きにしたら
高学年の追い上げで十分かは微妙と思います(時間との戦いがあります)。
5年生からの通塾で麻布に合格したケースを間近で見ましたが、
その子は幼少期から体も大きく利発的な子どもでした(小さい頃から知っています)。
短期間での追い上げを実現するには、脳を含めた体格・体力面も必須条件です。
個人的には「そりゃこの子はいけるかもね」とわかる子だったので、
レアケースはむしろないと思っておこうと思うようになりました😔