日能研の入試報告会(オンザロード)は初めて参加しました。
他の塾と雰囲気が違うので結構驚きました😮
まず、
会場で日能研の書籍や参考書だけでなく一般書籍や新聞の販売、勧誘がある
という点で、他とは規模感が違います。
欲しいものがあれば割引で買えるのでお買い得ですね😉
その年の入試問題で取り上げられた書籍がたくさん積んでありました。
今年は「きみの話を聞かせてくれよ」が話題でしたね。
さて報告会ですが、他塾と違ってキーノートスピーチから始まります。
プロっぽいスピーカーが大げさに話していました。
内容はウケるのかウケないのかよくわかりませんでしたが、ひとつだけ気になったのは
I'm ready to surprise!
って高らかに言っていたところです。
ワクワクしようぜ!みたいな流れでいきなり画面に一言出たのですが、
驚かされる方だったらbe surprisedじゃないの?と🤔
ただ口頭では
驚きましょう!驚かせましょう!🤩
と言っていたので、わかったうえで他動詞かどうかなんて、どうでもよかったのかもしれません😏
あるいは前置詞を間違えた?(forなら名詞になるのでOK)
ということで教科担当の分析を待っていたのですが、こちらも他塾とは一味違いました。
算国理社の教科担当者が一堂に会し、パネルディスカッション形式で分析を行う
なかなか斬新じゃないですか。面白かったですよ。
展示会などのパネリストと違って、だいぶ台本通りでぎこちない部分もありましたが、
問題の解説や他教科の担当にバトンを渡すところなんかは、非常に上手でした。プロでした。
とても秀逸な内容です。四谷大塚とはまた違う視点で、見逃せない内容でした。
分析内容は四谷大塚と似ている感じでしたが、教科横断で分析を行うので、たとえば
思考力を試す問題が多かったですね(モデレータ)
そうですね、中学の内容に踏み込んで初見としつつ、誘導文をよく読ませる構成でした(算数)
教科書よりも現実社会に結び付けた課題を提起した上で、問題文やリード文をしっかりつけて、
受験者の学習意欲を問うてました(社会)
なぜ?という疑問を持つ大切さに目を向けてもらうため、現象や知識そのものを問うよりも、
そうなる仕組みを考えさせる問題に仕上げていました(理科)
素材文を大切にしてほしいという想いが伝わってきました。
作者や出題者が大切にしていることを、
素材文+それを考察した意見としてまとめる論説文を合わせることで、
生徒の思考を誘導しながら考えを述べさせる問題が新鮮でした(国語)
といった感じです。私の説明では今一つで申し訳ないですが、
教科横断で分析・考察を発表することで、中高一貫校の求める生徒像がどんなか?
大学入試改革受けた流れとどのようにつながっているのか?
ということを、わかりやすく説明していました。他塾では見られないアプローチです。
まさに
これからの入試に挑む新6年生以下に、どういう気持ちで問題と向き合うべきか?
志望校はどんな想いで問題を出してくるのか?
ということを真剣に伝えていました。
さすがは老舗の中学受験塾だなぁ
と思わされる内容をあと二つ。
まず、
中学受験とは難関校に合格して学歴を得る、勝ち組になる、というものではなく、
私学の良さ、それぞれの校風に出会って6年間を過ごすものだ
というスタンスが貫かれていることです。
もちろん「合格するぞ!」という話は出てきますが、それ以上に
私学の素晴らしさを知って、自然に、目標へと向かう受験を楽しもう
というスタンスなのです。
せっかくの中学受験なのに上を目指さないの?
みたいな空気がないのです。本来の中学受験、昔からの中学受験を知っているのだと思います。
もう一つは、
主人公は常に子どもである
ということを当たり前のように語っていることでした。
お子さんが受験を乗り切れるように
小学生というのはどういう存在なのか
といった話があちこちに散りばめられている感じです。
問題や学校の話だけでなく、子どもそのものにフォーカスを当てているのが他と違う感じでした。
うまく伝えられるか自信はないのですが、
SAPIX、早稲アカ、四谷大塚が子どもを一人の大人のように捉えているのに対し、
日能研は子どもはあくまでも子どもという感じで、子ども目線で寄り添っている
という雰囲気でした。子どものままでいられるというべきか・・・🤔
SAPIXや早稲アカのように、上位層を中心とした教材や競争を重視している塾は、
6年生になると学習以外でも疲弊する部分があると思います。
そういう意味では、上位層偏重に見えない(知らないだけ?)日能研は、
中学受験の在り方を問うような、貴重な存在なのかもしれないと思いました👋