2028中学受験(女子)in SAPIX

2028年2月に中学受験予定のブログです。SAPIXで勉強中。

一人目(2021年)の経験と現在進行中の取り組みを中心に記事を書いています

少しでも、誰かに役立つ内容や共感できる話になれば嬉しいです(一人目の時は初めてで大変でした)

すべての中学受験(親子)を応援します!

余談:途中式を書かない子(その4マンスリー講座での観察から)

ボリュームの多かった11月のマンスリー講座(魂抜けた~・・・😵)。

その中で

難易度は高くないのに間違えるのは、解くまでのプロセスを書かないから

という話がありました(その4・マンスリー講座2年生11月の復習)

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難易度は高くなかったのですが、

問題をよく読まない(→正確には「読んでる。でも自分の言葉で情報整理をしていない」)

計算式を書かない

という子どもは、間違えるような感じの問題でした。そういう子は

基本問題は解ける

応用問題や”ヒント・導入のない問題”になると”ミス”をする

という傾向があると思います(上の子・・・だけかと思ったら最近は下の子も😭)。

 

途中の計算式を書くかどうかは賛否両論あるようで、

わかっている子はいちいち計算式を書かない

とか

途中式を書かない子は記述に弱い(部分点がもらえない)

などと言われることもあるようです。しかし私は、

どちらも正解ではない(手段が目的化している話)🤨

と思っています😅

途中式や情報整理は、正しく素早く正解に至るまでのプロセス

だと思います。時々、算数だけでなく国語でも

記述問題だから、途中式や言葉をいろいろ書いておこうの発想で、解答欄を埋める

みたいな話を聞きます。簡単な足し算でもいくつか書けば”記述式”の答えになる・・・😓

そんな発想をしてしまうのでしょう。そしてそういう子どもは

書かなくてもいいこと(無駄な計算)、聞かれてないこと(私見・本文にない言葉)

を書いて「何で部分点がもらえないの?😢or😡」となります。

だから記述式はいやだ(わからない→難しい→嫌い)

です。

部分点の意味の根本が間違っています。「何か書けば点がもらえる」ではなくて、

問題の理解度を観ているので、題意に沿ったチェックポイントを通過したか

が部分点になります。国語の記述で塾の説明や参考書が「物足りない!」と思うのは、

何を書くべきかの解答例は解説されるけど、題意そのものを丁寧に説明していない

ことです。その問題を通して何を観たいのか、何を観たいからそういう設問なのか。

そういうことを説明しないと「ただの反復練習」にしかならないからです。

練習目的を理解せずに反復しても、飽きるし成長度の自己判断ができなかったりします。

だから国語の記述はつまらない。

しかし算数のように、

これが解けるかな?(→算数はテーマがわかると面白い)

という出題者の題意が取れると、これしかない!という解答が気持ちよく書けます。

なので部分点(記述)は、出題者が何を観ようとしているのか?を見抜くことが重要です。

極端な話、

私はこの問題が〇〇と△△を組み合わせた問題だということはわかりましたが、

問題の途中でXXの条件がわからず、ここまでしか書けませんでした。

とても面白い問題だったのに、解ききれなくて悔しいです!

と、算数に対して文章で回答したとしても、部分点がもらえるのでは?😮ということです。

※実際は複数採点者が公平に採点できるよう、これで点がもらえるとは思えませんが😅

大学受験・就職で考えればわかると思いますが、上の例で書いた文章は、面接ならどうでしょう?

もちろん、結果(解答)が出せなければダメなのですが、少なくとも

もしかしたら正しい方法で教えることで、成長するかもしれない

と思わせることはできそうです。そして世の中に出て実際に必要なのは、こういう力です。

何をしたらいいか全部指示してくれれば、完璧にできます!(処理能力の話)

だけでは、重要な仕事に携わるのは難しいでしょう。

 

問題の本質は何なのか?

最初から解答にたどり着けなくても、こうしたら、ああしたら・・・

これが記述問題に対峙する心ではないかと思います。

しかも不思議なことに

記述問題なのに、最初から完全な答案を目指す

という、おかしな考えも見かけたりします。

試行錯誤する・した答案というのは、得てして汚いものです。国語なら本文に丸や矢印が

乱れ飛んで、相関関係やキーワードが鋭く抜き出されたりするものです。

汚いままの解答でなくできるだけ読みやすい解答が良いのは、

採点者が迷わず〇をつけられるようにする配慮であって、

考え抜いて、出題者の意図を汲み、蛇足をそぎ落とした過不足ない解答にまとめ直す

という作業を、答案の清書(=見直しと並行)でやればいいだけです。

したがって、

途中式を書くことは目的ではない(解くのが目的で、手段を整理しているだけ)

手段の整理とは情報整理であり道具の整理。料理道具を料理前に並べているということ

です。

娘には

途中式を書きなさーい

と、つい言ってしまいますが😅、本当は間違っています。

途中経過を書かなければならないような、プロセスを明示化する題材を与えて、

プロセスを明確にする(これをやるとミスにも気づくんですよね~)というスキルを

伸ばしていきたいと思います。

プロセスを書くのも、ミスを減らすのも技術の話です。

精神論(やる気、注意力)ではありません。難しいことだとは思っていますが、

中学受験の勉強を通じて、”考える技術”も伝えていきたいと思います😉