ボリュームの多かった11月のマンスリー講座(魂抜けた~・・・😵)。
その中で
難易度は高くないのに間違えるのは、解くまでのプロセスを書かないから
という話がありました(その4・マンスリー講座2年生11月の復習)
girl.chugakujuken-challenge.work
難易度は高くなかったのですが、
問題をよく読まない(→正確には「読んでる。でも自分の言葉で情報整理をしていない」)
計算式を書かない
という子どもは、間違えるような感じの問題でした。そういう子は
基本問題は解ける
応用問題や”ヒント・導入のない問題”になると”ミス”をする
という傾向があると思います(上の子・・・だけかと思ったら最近は下の子も😭)。
途中の計算式を書くかどうかは賛否両論あるようで、
わかっている子はいちいち計算式を書かない
とか
途中式を書かない子は記述に弱い(部分点がもらえない)
などと言われることもあるようです。しかし私は、
どちらも正解ではない(手段が目的化している話)🤨
と思っています😅
途中式や情報整理は、正しく素早く正解に至るまでのプロセス
だと思います。時々、算数だけでなく国語でも
記述問題だから、途中式や言葉をいろいろ書いておこうの発想で、解答欄を埋める
みたいな話を聞きます。簡単な足し算でもいくつか書けば”記述式”の答えになる・・・😓
そんな発想をしてしまうのでしょう。そしてそういう子どもは
書かなくてもいいこと(無駄な計算)、聞かれてないこと(私見・本文にない言葉)
を書いて「何で部分点がもらえないの?😢or😡」となります。
だから記述式はいやだ(わからない→難しい→嫌い)
です。
部分点の意味の根本が間違っています。「何か書けば点がもらえる」ではなくて、
問題の理解度を観ているので、題意に沿ったチェックポイントを通過したか
が部分点になります。国語の記述で塾の説明や参考書が「物足りない!」と思うのは、
何を書くべきかの解答例は解説されるけど、題意そのものを丁寧に説明していない
ことです。その問題を通して何を観たいのか、何を観たいからそういう設問なのか。
そういうことを説明しないと「ただの反復練習」にしかならないからです。
練習目的を理解せずに反復しても、飽きるし成長度の自己判断ができなかったりします。
だから国語の記述はつまらない。
しかし算数のように、
これが解けるかな?(→算数はテーマがわかると面白い)
という出題者の題意が取れると、これしかない!という解答が気持ちよく書けます。
なので部分点(記述)は、出題者が何を観ようとしているのか?を見抜くことが重要です。
極端な話、
私はこの問題が〇〇と△△を組み合わせた問題だということはわかりましたが、
問題の途中でXXの条件がわからず、ここまでしか書けませんでした。
とても面白い問題だったのに、解ききれなくて悔しいです!
と、算数に対して文章で回答したとしても、部分点がもらえるのでは?😮ということです。
※実際は複数採点者が公平に採点できるよう、これで点がもらえるとは思えませんが😅
大学受験・就職で考えればわかると思いますが、上の例で書いた文章は、面接ならどうでしょう?
もちろん、結果(解答)が出せなければダメなのですが、少なくとも
もしかしたら正しい方法で教えることで、成長するかもしれない
と思わせることはできそうです。そして世の中に出て実際に必要なのは、こういう力です。
何をしたらいいか全部指示してくれれば、完璧にできます!(処理能力の話)
だけでは、重要な仕事に携わるのは難しいでしょう。
問題の本質は何なのか?
最初から解答にたどり着けなくても、こうしたら、ああしたら・・・
これが記述問題に対峙する心ではないかと思います。
しかも不思議なことに
記述問題なのに、最初から完全な答案を目指す
という、おかしな考えも見かけたりします。
試行錯誤する・した答案というのは、得てして汚いものです。国語なら本文に丸や矢印が
乱れ飛んで、相関関係やキーワードが鋭く抜き出されたりするものです。
汚いままの解答でなくできるだけ読みやすい解答が良いのは、
採点者が迷わず〇をつけられるようにする配慮であって、
考え抜いて、出題者の意図を汲み、蛇足をそぎ落とした過不足ない解答にまとめ直す
という作業を、答案の清書(=見直しと並行)でやればいいだけです。
したがって、
途中式を書くことは目的ではない(解くのが目的で、手段を整理しているだけ)
手段の整理とは情報整理であり道具の整理。料理道具を料理前に並べているということ
です。
娘には
途中式を書きなさーい
と、つい言ってしまいますが😅、本当は間違っています。
途中経過を書かなければならないような、プロセスを明示化する題材を与えて、
プロセスを明確にする(これをやるとミスにも気づくんですよね~)というスキルを
伸ばしていきたいと思います。
プロセスを書くのも、ミスを減らすのも技術の話です。
精神論(やる気、注意力)ではありません。難しいことだとは思っていますが、
中学受験の勉強を通じて、”考える技術”も伝えていきたいと思います😉