一人目(2021年)の経験と現在進行中の取り組みを中心に記事を書いています

少しでも、誰かに役立つ内容や共感できる話になれば嬉しいです(一人目の時は初めてで大変でした)

すべての中学受験(親子)を応援します!

今からが勝負!あと5〜15点のために!!

とても良いと思う参考書を見つけたので、昨日は急いで投稿しました。

girl.chugakujuken-challenge.work

 

今日は同じ「新傾向・集中レッスン」シリーズの、もう一つの国語教材

www.bun-eido.co.jp

を紹介します。

先日の「資料」は

・論説文の情報整理がスムースに行えるようになる

・読み方が変わる(論説文の主張に流されて自分の意見が混入した読み方でなく、

 出題者が題材として客観的に選んだ視点で読めるようになる)

という効果があると(私が感じたことを)説明しました。

今日の「読解・記述」は

そもそも語彙がないと深い読解ができない

というポイント以外を効果的に補える参考書だと思いました。

 

まず、この「読解・記述」に出てくる問題を、スッと解けるかどうかで見極めが入ります。

「スッと」というのが大事で、何となくではなく

解答はこれ以外にありえない

とためらいなく、確実に正解を選べるということです。そのためには、解答後に

なぜならこういう理由・ロジックだから。出題者はこういうことを観ているから

と答えられる必要があります。

このような状態でなければダメだ

という意味ではなく、

このような状態でないならばなおさら、この問題集はきっと役立つだろう

と私が感じたからです。

 

国語の読解・記述が伸びにくいケースは大体、

本文、設問、題意の把握が曖昧だから

です。

解答を選ぶのに時間がかかってしまう、自信を持てないので二択で不正解を選んでしまう

という問題が生じることです。記述は減点方式なので、必要なことが一つ二つと抜けていって、

得点が下がります。

足りない、不安だと思えば書きすぎてしまい、説明がおかしくなる

本文、設問、題意のいずれかの理解が曖昧だから、求められているものと違うことを書く

この積み重ねが3点、5点、7点・・・と増えていって、総得点が押し上げられません。

 

実際に10ページ以上、ナビゲーションつき練習問題と入試問題を解きましたが、

この本のナビゲーションが言わんとしていることが理解できると、

本文の流れがわかる、範囲・領域(フィールド)・スコープがクリアになる

という状況が作れると思います。

 

この「範囲・領域・スコープ」というのはとても大切で、

この出題が対象としている議論の範囲と、

拡大解釈や”そうとも取れる(でも入れてはいけない)”の境界線

が、より明確にできることを意味します。

そうすると、選択問題の引っ掛けを避けたり、迷いによる時間のロスが避けられます。

それくらい

(作者でなく)出題者がどこまでを出題範囲としているかを見極める

というのは重要です。サッカーやバスケの審判が

ここまではノーファウル、ここからファウル

と、試合をコントロールするためにしている線引きがどこにあるか?を理解するのと同じです。

私が問題と解答、解説を読み進めた限りでは、

ナビゲーションつき練習問題は、その辺の極意を本当に丁寧に書いている

と思いました。親御さんの中にも、かつての私のように😅

国語の解答に時々モヤッとする

という方は居ると思います。そんな方には特におすすめします。

もしかしたら読んだときに、

しっくりこないなぁ🤔

という問題や解説はあるかもしれません。しかしその時こそ

これが中学受験国語における、問題の読み方と解答の仕方の作法なのか!💡

と思えるまで、何度でも繰り返し読んで

納得いかなくても頭ではわかる

までは我慢して、そこまで行ったらさらに

頭ではわかるけど、感覚と違うのはなぜだろう?🤔

まで、読み進めてほしいと思います。

そうすると、

こんな風に考えたことはなかった😮

という、気づきが得られると思います(主観ですみません😓)。

正しいフォームを身につけるまでは苦しい時があるように、

変な癖がついているとぎこちなかったりするアレ(表現力がっ!😫)です。

 

よく、解答を見ても

そうは言うけどさ~🥴こっちも正解なんじゃな~い😏

と 思わされるのが国語だと思います😅

勘違いしてしまうのは、

 作者の言いたいことを読み取ろうとしてしまい、
「出題者が見極めてほしい、国語としての正しさを問う試験である」

というのを忘れてしまうところです。

 

また、選択問題の解答精度を高めるための訓練ができると思います。特に

正解選択肢でなく、不正解選択肢が”なぜ不正解なのか”

を理解するには、訓練が必要だと思います。

ちなみに、選択肢問題を極めたい、ここを完全な得点源にしたいということであれば、

オススメの参考書があります。ボリュームがあるので、6年生は今からだと難しいかもしれません。

5年生の夏に挑めたら、国語の平均得点率がグッと上がりそうに思います。

www.hanmoto.com

 

これまでの記事でも、この記事でも、本当に何度も

中高一貫校が問う”正しい国語”とは何か?🤔

を書きましたが、訓練が重要と思います。選択肢の中に

拡大解釈

文脈的に良さげに見えるが、その語彙や用法は正しくない

というものを見つけた時に、

1%でも間違っていれば不正解選択肢である

と、ばっさり見極められるかどうかは難しいのです。時間との勝負もあります。

国語に自信があるほど引っ掛かりやすい部分でもあります。

 

なぜなら、

読むことに長けていても、正確に答えることには長けていない

ということが起こるからです。国語に自信があると解釈の範囲が広がります。

いくつかの入試説明会で聞きましたが、

正しい国語、語彙、文法にこだわってほしい

ということを、国語の先生は問いかけます。日本語を大切にしてほしい、と。

円滑なコミュニケーションを図るために、日本の文化では曖昧さを残しています。

ハイコンテクストというものです。

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しかし中学受験国語、特に難関校になればなるほど

曖昧さを排除した、理屈っぽい国語、ロジカルな国語、学問としての国語

を求めてきます。私は、これこそが

国語が得意という子が中学受験国語を好きになれない、うまく解けない

の正体ではないかと思います。

受験国語は算数だ(えっ?)

というのもこれです。

答えがひとつしかない

厳密さを求め、曖昧さを排除する

難しい題材である程度が振り落とされ、

国語を学問として学べる=論理的かどうかを観て、国語を学べる子だけを選抜する

これが受験国語なんだなぁと私は思いました🤨

 

今回紹介した新傾向「読解・記述」は、

解き方以上に、なぜその解き方が必要なのか、出題者の題意を解説してくれる

というところが秀逸です。理解の仕方だけを解説してくれる参考書はあまたあります。

しかし「どうしてそういう理解の仕方になるのか?」まで説明してくれるのは、

今までは塾の授業、それも学校別対策だけのように感じました。

 

この参考書は、中堅から難関まで、幅広く活用できると私は思いました。

スピード感を保ちつつ、自信をもって選択肢や題意に応えていく。

これで5~15点を上積みできると思います。

国語がモヤッとしてしまう方は、一度お手に取って頂いても損はないかなと思います🤗