2月1日まで100日を切りました。恐らく今頃、各塾の壁には
2月1日まで、あと□□日!!
みたいなカウントダウン表示がなされていることでしょう。
6年生であれば過去問を解き始めるころかな?と思います。
今回は
過去問や様々な演習問題を解いてきたはずなのに、
本番では解けないという現象が起こるのはなぜか?
を考えてみました。当日のコンディションなどの話はさておき😅
同じ現象は合不合判定テストや、組み分けテストでも発生します。
テストで力を発揮できるかどうか?
は、2月1日だけでなく、
実は、あらゆるテストで傾向が表れている
と考えました。上の子のNNの時は、私も本当に勉強させられました(親としての勉強😌)
テストで不正解だった問題も、たいていの場合は、試験後に解説を読んだり聞いたりすると、
ああ、そうやって解くのか
とわかることが結構あると思います。
本当に解けないのなら
解説を聞いてもよくわからない
となるはずです。
聞いてもわからない場合は、理解の前提となる知識が不足しているはずなので。
したがって、
わからないわけではないのに解けない
という場合を気にしています。上の子の時も早稲アカでも四谷大塚の説明会などでも
「わかる」と「できる」は違うんです
と、何度も言われましたし私もそう思っていました。しかし当の本人である子どもは
「わかる」と「できる」の違いがわからない
と思います。
”できる”の真の意味は、一部始終・首尾一貫・徹頭徹尾で再現性がある
ということです。事柄の始まりから終わりまでを、何度再現しても同じにできることです。
最も難しいことは、
できるようになってしまった人は、もはや「わかる」だけで苦しんだ状態に戻れない
あるいはその苦しんだ感覚を思い出せない(=子どもの状況に共感できない)
というジレンマがあることだと思います。
できるようになった人と、これからそうなる人の間には見えない隔絶があります。
教えても教えても子どもが「できる」という形で「わかった」を示してくれない時に、
”どうして何度も同じことを言っているのにわからないの!”となってしまう
といった話をネットでよく見かけます。私も昔そうでした。今はだいぶ違います。
子どもはある問題にぶつかった時、解き方を覚えて解き直し(トレース)ができると
できるようになった!
と判断します。あるいは「わかった」というでしょう。しかし類題が解けなかったりします。
この問題は〇〇だから、その解き方を覚えている?
と聞かれると、解けたりすることがあります。これが
解説を読めば・聞けばわかるのに
という状況です。つまり
まったく同じ問題なら、解法を思い出して解くことができる
そして一方で
見た目がある分野の問題に似ている場合、解法を間違える(ひっかけで時間をロスする)
というリスクがあるということを示しています。
新しい単元を習得するためには
解法だけでなくむしろ、その分野の問題の本質を叩き込んでおく
ということが、遠回りのように見えて近道なんだと思いました。
高学年のこの時期にこのような現象が発生して伸び悩んでいる子は、
問題を見抜く練習が不足しているために、持ってる解法を使いこなせない
という可能性があると思います。
類題を何問も解かせて練習するのはもちろん必要ですが、解くことが最優先ではなく
同じ本質の問題が、どのように表向きの見せ方を変えてくるのか?
のパターンやアレンジを学ぶのが、最優先だと思います。
パターン問題という意味ではなく、本質が同じものをどう見せるか?の発展形を知るということです。
(参考記事)
girl.chugakujuken-challenge.work
本来は基礎を通じて本質理解をコツコツ重ねてくることが大切です。しかしもし今6年生なら、
これと同じことを特定の学校に絞ることで、対策を立てることができると思います。
どの学校も
大問2は必ず数の性質なんだよね
大問3は平面図形だよな
小問集合の最後は必ず点Pが動くやつだね
といった傾向が、ある程度あります。該当する分野の基礎を徹底的に振り返り、次に
それらと「見かけ上が同じに見える類題」ではなく、
「解法が同じになる=問いが本質的に同じである」という類題を特訓して叩き込む
という形で、あと数点を伸ばせる可能性が出てきます。
具体的な話にはなりますが、つい最近、良い参考書を見かけたので紹介します。
出版は1年ほど前のようですが見かけたのは初めてでした。
図形問題に限れば、問題の本質を学べる参考書だと思います。
図形が苦手で算数をあと数点伸ばしたい方には、役立つのではないかと思いました。
この時期の6年生保護者だったころを思い出して、私自身の準備にも気をつけようと思います。