たまたま等差数列の問題が出て、
ああ、こうやって子どもには難しくなるのね
※抽象的な問題だから、手を動かしてわかる(具体)ところからやれば解けたかも
という話を書きました。
girl.chugakujuken-challenge.work
その流れの中で
問題の本質を見抜けるようになってほしい
と書きました。難問であっても真の姿がわかれば攻略できるよ、と。
そこで、
どうして(子どもにとっての)難問になってしまうのか
の例を、具体的に作ってみました🤔
私も子どもの「わからない!😡」の気持ちに寄りそうことに常に必死です。
「なんでわからないんだろう?🤔」と思ったら私の負け😅
子どもの「わからない」を大人の私が
どうわからないかがわからない
となったら、もう教えられないのかな、と。
大人の沽券にかかわるので、どこがわからないのかを必ず見つけたいです。
勉強しなければならないのは、娘よりも私の方だと思っています。
算国理社よりもむしろ、心理学や脳科学とかメンタルコントロールとか、
何を学ぶべきかを考えるところから始まる分、大人の学びは奥が深くて面白いと思います。
といっても、私がところどころかじったくらいで”学び”とは言えませんが😚
中学受験における算数の難問はだいたい、
ヒント、誘導(条件提示)、図をなくして文章題にする
文字だけで情報を与えるため文章量が長くなる
という構造になっています。数学の天才が解くような問題(たまにあるけど)ではないです。
6年生になると急に問題が難しくなるのは、ヒントや誘導が減るから
と、以下の記事でも触れました。
girl.chugakujuken-challenge.work
娘はまだ
持っている知識をフル活用して初見の問題に挑む
という点で発展途上です。
学年が進めば知識は増えます。脳も発達して応用も利きます。
娘は等差数列がスッと解ける子ではありませんが、
低学年という時期を活かして、そのような子たちと似たような思考回路に近づきたいです😅
さて、お待たせしてすみませんでした。同じ問題が難しくなる例です。
前回記事で触れた数直線と等差数列ですが、以下のような問題を低学年で解けるか?は
割りと面白い気がします(個人的に)。
どれも同じ問題なのですが、出し方で抽象度を高められます。
どんぐり方式のように、
わかっていることを図にしてみる・手を動かしてみる
ができるようなら、ギブアップというまでは見守った方がいいと思います。
読んだ時点で「わかんない!😡」と言われたら、
図(数直線)を書いてあげて種明かしすればいいかなと思います。
三つの問題は連続して実施するよりも、少し間を開けた方が良いと思います。
(1)□にあてはまる数を答えましょう
(2)次のように数が並んでいる場合、10番目の数はいくつでしょう
2, 9, 16, ...
(3)下の図のようにブロックをつんでいく場合、10だんめのブロックは何個でしょう
(1)は数の性質の理解を助けてくれる図、「数直線」が与えられています
(2)では数直線がなくなり、数の性質だけが示されます
(3)では数が隠されて(数の性質から遠ざけるため)、ブロックに置き換わっています
(3)から解かせて、(1)だったら解けるという体験をするのもいいかもしれません。
どれも同じ問題なんだ、と気づくことに発見や楽しさがあります(子どもは😅)
ちなみに
・奇数は何個ですか
・(ブロックが白黒隣り合わせになっていて)10だんめの黒いブロックは何個ですか
という感じで、数の性質の延長で複雑にすることもできます。
奇数に偶数をかければ偶数、奇数に奇数を足せば偶数、みたいな性質です。
マンスリー講座に出ていた「合計の数」を求めるのもいいですね。
真ん中の数と総数が出ていれば、合計が出せるというやつです。
このようにして同じ問題の難易度は、いくらでも上げることができます。
また、問題を解けるだけでなく
この問題はこういう性質(規則)を利用しているから、こう解くのが正解
この問題はこういう性質なので、計算するより図で考えたら秒殺できる
といった解説ができるようになれば、問題把握力が身についたといえるでしょう。
難問でも初見でも勇気をもって解いていけるのは
この問題の本質・真の姿は何だろう?
と、探求心をもって「問題そのものを知りたい!」と楽しめる子かな、と思います🤗
できるなら
こんな問題を出す学校の授業を受けたい!
こんな問題を出す先生に教えてもらいたい!
と思えるほど、問題の虜になってほしいなぁと思います😍