早稲アカとSAPIXの低学年コースに通塾させた経験から、それぞれの違いを比べていこうと思います。
前回の記事はこちら
girl.chugakujuken-challenge.work
今回は第二弾、教材の比較その1「全般と概要」です。
※書き上げたら量が多かったので、2回に分けることにしました。
今回もSAPIX=S、早稲アカ=Wで書いていきます。
1.教材全般と概要
授業で使う教材:
デイリーサピックス(S)復習ページも教材内に含まれるが宿題提出は不要
スーパーキッズコース(W)教材の表紙に教材名はない。学年とコースと科目だけ
自宅学習用教材(課題):
基礎力トレーニング(S)計算ドリル。漢字はデイリーサピックス内で行う。サピ漢は紹介のみ
かんじ・けいさん(W)漢字と計算のドリル
ウィークリーステップ(年長だと”わくわくステップ”)単元に沿った問題集
読書感想文:
なし(S)夏休みに課題図書はあるが、任意課題。やらなくても全然OK
あり(W)推薦図書が毎月約5冊。感想文ノート2冊を交互に毎週提出(提出時に前の分を返却)
といったところです。
宿題あるいは自主課題の提出は
なし(S)提出不要だがデイリーサピックスの解き直し、復習課題は必ずやること
あり(W)授業の教材の解き直し、ウィークリーステップ、読書感想文。
※漢字・計算ドリルは提出しない
です。※もし校舎やクラスによって方針が違う場合は、この限りではありません。
ウィークリーステップの問題数は結構多くて、親が見なければならない場面は多かったです。
教材全般にいえることですが、
説明が多くて考え方も書いてある(まさに”教材”)なのがSAPIX
導入文や説明がなく、いきなり問題を解かせる(まるで”問題集”)なのが早稲アカ
です。早稲アカの教材は解き方というか、”教える”という部分がほとんどないので、
子どもは授業か解説がなければ、
そもそも解ける子は解けるが、わからない子はまったくわからない
という内容になります。これが私のブログで時々
早稲アカの低学年コースは”本当にできる子”を選抜している感じがする
と書いてきた理由です。実際、上のクラスのトップグループは難問的なテキストも授業中に終わらせ、
先生が用意したオリジナル問題も終わってしまって、仕方なく
隣の教室で授業していた1つ上の学年のテキストを紹介して興味を引きつけた
みたいなことがありました。早稲アカの教材の方が問題は難しいと思うのですが、
絶対的な問題数が少ないので、あと少しでわかるかもしれない子への定着
が手厚くない気はしました。トップ層の親御さんは満足かというと、
さらに選抜してもっと先取りしてほしい。授業ペースはもっと早くていい
という恐ろしい方も居たので、お茶の水の特別選抜に行った方が良い家庭もあります。
娘は何回も基準点を超えているので特別選抜のことを聞いたこともありましたが、
校舎最上位クラスはExivまで通わなくても特別選抜のように難しいことをやってます
と言っていました。
本当は違うよね😏チャレンジテストで180点超えた生徒だけで授業するのだから
と思いましたが。1桁順位の子どもだけでやるのだから遠慮なくやるでしょう。国語も含めて。
スーパーキッズの教材は算数も国語も一回8~10ページで量が少ないのに、難しかったです。
デイリーサピックスは1科目だけで18ページあり、基礎から応用、復習課題も入っています。
この辺は
週一回45分で算数と国語をそれぞれやる早稲アカ
週一回90~100分で算数か国語のみを行い、隔週で科目が入れ替わるSAPIX
の違いが、教材にも表れていると思います。
復習や定着よりも先に進む選抜的な早稲アカ
復習主義でじっくり教えるSAPIX
という方針の違いを感じます。
(教材の内容については次の記事、2-2に続きます)