昨日の記事で、エクタスがWeb公開していた低学年向けの問題があると書きました。
girl.chugakujuken-challenge.work
遊び感覚で娘👧が一問解いてみたのですが、なかなか面白かったです。
チャレンジした問題はこちらの小3算数②です。
どんな風に解いたかというと・・・(解法はもっと良いものがあるかもしれませんが、
うちの場合はということで😅)。
まず娘は
右辺側にある合計10個の〇に0~9の数字をひとつずつ使う
という主旨に気づくまでに2分ほどかかりました😅
思考系問題は主旨を汲み取るのが難しいですよね(ここは同意がほしいなぁ)。
主旨を理解した後は、なかなか良い閃きがありました。
四谷大塚のマンスリー講座が娘にとっては大きなきっかけとなったのですが、
数の性質を意識する
という後付けセンスを感じるようになりました。学習を始めた頃は
100までの数字を覚えても、数なんてどれもみんな一緒
という感覚だったのですが、数の性質や数列に特化した問題をこなしたことで
- 数には特徴がある
- 奇数は奇数同士の掛け算でないとできない
- 割り切れない数(素数)は特殊
- 掛け算で一の位に5が入ると、答えの一の位は0か5しかない
- 7や9の段の掛け算はユニークな答えが多い
- 逆に一の位が7とか9になる掛け算も組み合わせが限られている
といった意識です。ですので、組み合わせ問題や書き出し問題に取り組む際に、
センスいいなぁと思う数字からアタックするようになった
数字を漠然と扱うのではなく、条件を絞り込むように順番を考えるようになった
という変化が明らかに芽生えました。算数のセンスを後付けで獲得した感じです。
さてエクタスの問題ですが、娘はまず
9を使おう!👆
と言って、一の位が9になる九九の掛け算を思い浮かべました。
9は十の位に使えないし、9を作れる九九というと3x3以外では・・・49だ!
といって、一つ目の数字ペア(十の位と一の位を合わせたペア)を確定させました。
そこからは書き出しです。
使える数字は
0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 → 0,1,2,3,5,6,7,8
となりました。ちなみに本当に算数センスのある子どもだと、次は7か8に着目すると思います。
でも順番的には8よりも7が先です。
7が良いのは、九九の答えで作れる二桁の数字が27と72だけだからです。
これで万能な偶数「2」を消せます。すると8を使う二桁の数字のうち、
既に消えた4と2がなくなるので、18,28,48,81で1と8のペアが確定するからです。
娘の場合は、今はしっかり書き出して0,1,2,3,5,6,7,8を使い、
10,12,15,16,18
20,21,25,27,28
30,32,35,36
56
63
72
81
と、九九でできる二桁の数を列挙しました。十の位の数字ごとに行を分けるのは
意外と重要な作法
じゃないかな?🤔と思います。このような書き方だと数字が見つけやすいからです。
左から全部1行で書いてしまうと、見つけにくいんじゃないかな・・・と😅
こういう
数字を並べる、条件を整理する
といった時のやり方(ベン図や表を使う、不等式を使うなど)が、いずれ得点力の差になります。
ミスを防ぐ
効率化により解答時間の短縮と疲労の軽減になる
という形で差がつくからです。なので教える時には「問題と解答の理屈」よりも、時には
問題に対してどうアプローチしたか、その思考と”動いた手の軌跡・プロセス”を見せる
ということに時間を使っています。ホワイトボードでワイワイやる時とかも😉
この解き方COOL!
と思ってくれれば子どもは真似して取り入れてくれるので、そこが教科書にない学習ともいえます。
さて
10,12,15,16,18
20,21,25,27,28
30,32,35,36
56
63
72
81
まで書き出してしまえば割りと簡単😜
7を使っているのが27と72だけということに気づくので、はい、2と7が消えたー!
※ここも大事なのですが、娘は
問題の主旨的に、十の位と一の位の数字は入れ替わってもいい
ということに気づける柔軟さも持っていました。答えに0~9を使えばいいだけなので、
どんな掛け算かはまったく問わないという・・・なかなか面白い問題です。
2が消えれば2を使う数字がまとめて消えるので、数が減る~🤪
10,12,15,16,18
20,21,25,27,28
30,32,35,36
56
63
72
81
同様にして8に着目して18と81も消すでしょう(上でオレンジ色のところ)。
すると十の位で1を持つ数字がすべて消えるので、残りは
30,35,36
56
63
の5個。0が使えるのは30だけですから、これで3を消して56だけが残る、と👍
答えは
49
72(27でも可)
81(18でも可)
30
56
で、0~9をきちんと使うことができました~🤗
1年生の途中までは「算数はあまり好きじゃない😒」
2年生の後半からは「私、算数もできるかも?🤔」
そして今は「私、算数が楽しくなってきた😍もっと難しい問題を解いてみたい🤩」
と。
難しいと感じて止まっていた手、とっかかりが掴めず不満だけが募っていた算数
これが、
どの数字からアタックするか、図形のどこに着目するか
といったことを考えるようになり、算数が得意なタイプの思考回路に変わってきました。
闇雲に解こうとするのではなく、まず問題の正体をじっくり見抜こうという🧐
とにかく、よく手が動くようになりました🤗
私としては解けても解けなくてもその方が嬉しい・・・😭
自ら考えられる子は、勝手に伸びていくようになりますから🤣
個人的にはSAPIXでの学習(これはむしろ基礎の定着かも?)よりも、
マンスリー講座やシンクシンク、パズル道場のテキストによって、思考力がついた気がします。
基礎なくして応用なし
なのでSAPIXでの学習という土台の上に、
自発的に脳の中の引き出しを使ってみよう
という意識が成長した感じです。
まだまだ試行錯誤ではありますが、算数の取り組み姿勢に閃きを感じるようになってきたので、
本格的に算数を教える楽しさがもうすぐやってきそうです🤩👋