最初に結論を述べておくと、
IQと学力に相関はあるだろうけど、結局は努力の世界
だと思います。
成績が良い=学力が高い=IQが高い=人として優れている
ということはないと思います。また
人のもつ様々な側面を考慮せずに一面を取り上げること
は、おかしいと思います。
某塾の保護者会で子どもの成績が優秀な親御さんが、どうしても聞えよがしに言いたいらしく、
低学年のうちから
御三家といっても横並びじゃないし~
うちでは△△っていう問題集をやっていて~
やっぱり成績上位者はIQが高いのかしら~
と、他の保護者を見つけては一方的に話していました😅
ものすごく静か~な保護者会の待ち時間で・・・😱
知能指数と学力の相関係数は0.4~0.7らしく、大体0.6と思っておけばよいようです。
数値的には、
お互いに影響を及ぼしあうけど、強い相関とはいえない
というレベルです。言い方をかえれば、
IQが高ければ学力が高くなる可能性はあるよね。それは努力をした場合だけどね
あるいは
学力を高めるために努力をした人は、結果的にIQも多少伸びるよね
※IQは生まれつきのもので伸びないと言われますが、IQテストの結果は訓練によって
成績が伸びる余地があり、テストの判定結果としてのIQが多少伸びる可能性がある
ということです。結局、
努力をせずに学力が伸びることはない
と言われているんだなぁと思います。
「(自分の子を筆頭に)好成績な子どもはIQが高い」とアピールしていた親御さんは、
うちの子は天才かも~
そしてそれは遺伝であり、さらにその才能を伸ばした私のお陰かも~
と言いたかったんだと思います😅
努力した子どもも、その努力に付き合った親御さんも、偉いと思います。
周りはみんな知っているのだから、アピールしなくてもわかるのに🤣
中学受験で努力を続けることがどれほど大変かを一度見た身としては、
華やかな成績の影には人一倍の努力がある
と思っています。本当に天才的な子も居ますよ😅でもそれはそれ。例外ですから。
ある種のIQ神話(IQが高い=天才=憧れ)というのがあるのでしょう。
でも本当は憧れられる世界じゃないんじゃないかなぁ🤔と思います。
たとえばIQ130は人類の2%と言われたりします(測定方法は無視して下さい😅)
50人に1人ですね。
学校でいえばクラスに1人居るか居ないかでしょう。
IQ120台も7%未満と言われています。2つ合わせて10人に1人居るか居ないか。
基本的に圧倒的マイノリティ
です。話の合う人が居ない、話はIQ100前後の人が中心になる。
会話のテンポが合わないとか、笑いのツボがずれるとか、問題ありそうです🤔
普通に暮らしている場合、人間にとって
多数派であることはとても恵まれた立場
であるのは疑いないと思います。IQが本当に高い人は自分から言いたくなるほど、
嬉しくは思ってないかもしれませんね😓
そもそもそれを活かせなかったら辛そうです。
親から莫大な遺産を受け継いだのに、むしろ足かせとなって不幸になった
とかだったら、
いっそ普通の暮らしが良かった😭
と思うようなものではないでしょうか😐
IQが高いなりに孤独な悩みがあるならば、それを乗り越えるために努力せざるを得ず、
結果的に能力を活かしきっていることもありそうです。結局は、
IQの高低に関わらず、持って生まれたものを活かすこと
となってしまうので、やはり楽しい努力を続けるしかない😱世の中うまくできてるなぁ😅
神様は意外と、厳しくてファンキーな性格かもしれません🤣
さてそんなIQと学力の話ですが、ネットでも
学力は努力だよ!
という立場の記事もあります。でもこの記事も途中から
IQでなくEQだ!
となっていたので、そこは同意していません✋
学力との相関という点では、IQもEQも非認知能力も、相関係数は同じ程度でしょう。
中学受験は、学ぶべき単元を丁寧に、しっかり努力できたかどうかの世界だと思います。
もちろん、
でもいくらやってもなかなか身につかないんだよ
というケースはあると思います。でもそれは
IQや才能だけのせいではない
と私は思います。6年生の2月1日までの限られた時間の中では、追いつけないケースはあります。
時間がかかる分、できるだけ効率よく、でも丁寧に基礎をしっかり身につける。
中学受験は基礎の反復の上に応用が乗っかってきます。
地頭が良いと言われるような子は、
自分で汲み取れるから、基礎をすっ飛ばしたようなやり方でも
基礎(本質)を押さえることができている
と私は思います。辻褄が合っている、学ぶ時間が短く済んでいるだけで
努力をしていないということにはならないと思います。
学ぶべきことをおろそかにせず、じっくりと学力を積んでいく。
合格でも不合格でも、積み上げた学力(努力)はなくならないし、
中高一貫校は入学してからが本当の努力の世界
です。
塾通いしていても、あまり真剣でなく学習していた子どももいるでしょう。
しかし入学してしまうと、
塾で同じくらいの成績だった子どもが集まるようなもの
なので、サボった子どもから相対順位が落ちます。授業のペースについていけなくなります。
とりあえず合格すればいい!
という付け焼刃で中受を終えるよりは、
すべての単元が間に合わなかったとしても、地道な努力を継続できる
という子どもになっていた方が、入学後も学力を伸ばしていけると思います。
ほとんどが「こんな努力の世界」なのに、IQが何だというのだろう?🤔と私は思います。
同じような実力の子ども同士が切磋琢磨する。お互いの力で引っ張り合うから続けられる。
逆に、自分だけが優れている世界にいたとして、
”努力なしでいつも優位に立ててしまう”という時間
が何年も続いたとして、退屈も不満も出ないのだろうか?🤔と思います。圧倒的な孤独、まさに
百年の孤独
ですね🤣
少し背伸びするくらいの努力を続けて、学力と継続力(自分のペースを知る。自律の力)の奥深さを
子どもたちに伝えていけたらと思います😅
努力について少し触れたので、ついでに次回は
その先について、子どもたちに伝えておきたいこと
を書こうかなと思います👋