校舎によって違うかもしれませんが、あくまでもサンプル1のケースとして書きます。
前回の記事で
早稲アカはできる子に合わせたペースで、できる子をみんなの前でほめる
と書きました。
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これが特定校舎だけの話なら良いのですが、
割りとそういうところはあるかもな
と思わせる部分はあります。それは
- まず好成績だと校舎で名前と順位が貼り出されたりする
- 塾内試験で成績10位までと満点の子はWin Kidsという月報に名前が載る
- 主にテストの成績によってデジタルポイントと呼ばれるポイントが付与される
- デジタルポイントランキング上位5名もWin Kidsに載る(特にMASTERの子)
※ランクはMASTER(数名)DIAMOND(100位まで?)GOLD、SILVER、BRONZEがある
もちろん名前が載ることは子どものモチベーションにもなるのですが、上位者に入っても
もう少しで1位だったね
もう少しで満点だったのに惜しかったね
という感じで、”これでもか”というくらい競争を意識させるところがありました。
また、そのような競争に巻き込まれたくないために、
好成績でも氏名や順位を公表しない(希望すれば公表されなくて済む)
ということもできるのですが、
クラスの雰囲気や講師の態度でばれてしまう
ということがあります。そうすると結局、
競争やランキングが大好きな親子に巻き込まれていく
ことになり、塾も競争ウェルカムなのでクラスも競争色が強くなったりします。
SAPIXと違って点数で明確にクラス分けされていないため、上位クラスでも点数差が開いていたり、
算数のみ優秀で国語はそうでもない、とかになるとできる子に置いていかれます。
相対的にできない子は挙手や発言がしづらくなり、元気だった男の子が静かになったことも。
塾もチャレンジテストで高得点を獲ったりすると
開成目指して頑張りましょう!(女子の場合は桜陰)
みたいに盛り上げようとするので、中には保護者会などであからさまに
開成(桜陰)って〇〇なんですって。うちの子は△△っていう問題集をやってて
みたいなことを、聞えよがしに話し始める親御さんもごくわずかですが居たりします。
つまり、
氏名・順位が公表される
校舎掲示物、Win Kidsで保護者にも氏名・順位が知れ渡る
保護者が校舎や教室に立ち入りできるため、どの子が上位者かなどわかってしまう
ブリーフィングや保護者会で保護者同士は頻繁に顔を会わせるため、保護者の性質によっては
子どもを比較したり、マウント合戦みたいになったり、騒がしくなる
というマイナス面を感じました。塾は競争を煽るし親の性格によっては
そのことで優越感を持ち、子どもも他の子に対して競争心むき出しになる
そのことで焦燥感を持ち、さらに課題を増やしたり、子どもが暗くなっていく
といったリスクを考えてしまいました。上の子は典型的な小学生男子だったので
算数ができていれば天才!
国語ができなくても、周りが優秀でも”俺も優秀!”
みたいに思ってたのでマイナス面を気にしなくて済みました。
下の子は、競争心はありますが他人との競争でなく「自分は何ができるか?」という競争心なので、
できてもできなくても他人との競争を煽られることは好きじゃなさそうです。
私も、他人との比較で自分の価値を決めることは、心の成長に良いとは思えません。
上の子が、下の子はSAPIXがいいと言っていたこともあってSAPIXに通っていますが、
低学年である今のところは娘には合っていると思っています。
なおSAPIXでは校舎に氏名・順位の掲示はありません。Win Kidsのような媒体での公表もないです。
テストの成績表では得点と順位は出ますが名前情報はどこにもありません。特待制度もない。
もちろん教室では
各テストのクラス最上位者には賞状が出る
組み分けテストで受験者全体の上位30名くらいまでは幻のメダルがもらえる
座席もおおむね成績順である(落ち着きない子が最前列に行くこともある?)
ということで、同じクラスや校舎の子ども同士は立ち位置がわかりますが、
保護者は基本的に教室に入れないし、休憩なしなので子ども同士の雑談もない(娘談)
ということもあって、テストや成績のことを話す余裕はないようです(そういう雰囲気)。
※ちなみに四谷大塚も順位・氏名は校舎に貼り出しています。それだけでなく宿題や課題の
進捗状況は全員が貼り出されます(1年生から)。日能研では見かけていません。
早稲アカでは親子ともに
誰が上位者か
がわかってしまうので、
どんな勉強をしているか?何時間くらい勉強しているのか?
みたいな会話も発生していました。
〇〇さんは宿題だけでなくドリルまで出している
△△さんは感想文のノートが足りなくなってまたもらっていた
といった情報が嫌でもお互いに入ってしまうので、親の不安が煽られやすかったように思います。
そういう意味では宿題提出を求めず、他の生徒や家庭の取り組み状況がわからないSAPIXは
他の子がやっているからうちもやらなくちゃ!
みたいな
子どもだけでなく親同士の競争
は今のところ見当たりません。そもそもよほど注意深く特定の子を観察でもしないと
誰が誰の親なのかはわかりませんし(個人的にこれはとても気楽!)。
競争が好き、頑張りをこれでもかというくらい認めてもらいたい!という子には、
競争というのはものすごいモチベーションになるかもしれません。
ただ、低学年でそれがいいかは難しいところがあると思います。
よほど突き抜けた天才肌であれば、6年生の2月までずっとそのままでいられるかもしれませんが、
6年間では成績の上下、以前の記事に書いたプラトー現象もありえます。
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その時に、それまでの心の支えであった自信や優越感が揺らいだ時に、
大きくても11歳くらいの子どものメンタルに悪影響がないかは微妙です。
逆にメンタルに悪影響しないような子は、そもそも他人との比較でなく
自分の限界と競争している
ような気がします。よくわかりませんが直感です😅
娘に関していえば、特に低学年のうちは、学習習慣や復習による基礎固めのできるSAPIXは
合っていると思っています。
とにかくほめられて優越感を味わいたい!🤩ガンガン先に進みたい!😤
というタイプだったら、違ったかもしれないなぁ🤔と思いました。