娘は今SAPIXに通っていますが、個人的に旧啓明舎(都内に2校だけの中規模塾)を気に入ってます。
神奈川の中萬学院と一緒になり「啓明館」に変わりましたが、旧啓明舎(小石川と新宿)のことです。
この塾を知ったきっかけは「12才の地図」という中学受験小説です。
啓明館出身、生え抜きの取締役である山中玲子さんの著書です。
ともすれば受験ビジネスと言われてしまう中学受験ではありますが、啓明館は学ぶ楽しさを
大切にしている塾だと感じます。実際に見学や授業風景を見ていて強烈に感じました。
先生がものすごく楽しそうに授業を展開し、子どもたちがものすごく楽しそうに参加する。
受験うんぬんの前に、学ぶ楽しさってこういうことだよな!と思わされる世界です。
目指せ最難関や御三家!という塾ではないので(もちろん年によって合格者は居ますが)、
合格実績はSAPIXや早稲アカとは異なります。ですが、子どものうちに学ぶことの楽しさを
感じるならば、良い師に出会い仲間と学び自分の足で歩き始めるようになるならば、
それは一生を左右する経験だと私は思います。
その点で、啓明館の指導方法と教材は最高水準のものと思います。
教材を製作できるのは研究開発力がある証拠です。タブレット教材もSee-beという
素晴らしいアプリを開発しています。タブレットを使った体験授業を見学しましたが、
まさに引き込まれる面白さでした。
通わせたい塾ではありますが、
難関校を目指す上で成績の近い子どもが通っている点で、娘はSAPIXに通っています。
しかしそれでも啓明館の空気や学ぶ楽しさはかけがえのない経験になると思い、
算国の授業でなくたまにオプションクラスを取って、遊びに行っています。
遊びなので本当に楽しくやっています。
子どもは正直なもので、啓明館の体験授業や友達の雰囲気、高学年の授業を見て
私、啓明館で他の授業も受けてみたい!理科とかやりたい!
と言ってきました。SAPIXとの取捨選択になることはわかっているので、
今はオプションや長期休暇中のイベントに参加できれば満足のようです。
もしかしたら、いつか本気で転塾したいと言い出すかもしれませんが・・・。
選択といえば、いずれ志望校として運命の一校を選ぶために悩む時が必ず来ます。
そのためにも、ひとつひとつの出会いを大切にし、選ぶことの重さにも慣れてほしいと思います。
それぞれの学校の良さを自分なりに感じ取り、自分で決めた学校に進んでほしい。
学校にそれぞれ素晴らしさがあるように、塾もそれぞれに素晴らしい特色があると思っています。
子どもたちには、世界のすべての存在から、それぞれの良さを見つけられるようになってほしいです。