※「早稲アカとSAPIXの比較~低学年(2-1)」からの続きです。
(2-1)の記事はこちら
girl.chugakujuken-challenge.work
2.教材の内容
まずスーパーキッズです。算数は
チャレンジ問題という難しい問題を含むが、そもそも多くの問題が難しめ
国語は、
1年生:
- 語彙の習得(結構難しい)
- 主語述語など文の構造
- 「夏のできごと」や「与えられた単語を使う」といった条件下での自由作文
- 10行程度の短文を30文字以内に要約
2年生:
- 物語文の読解
- 本文からの抜き出し
- 要旨に対する選択問題
- 「きっかけ・気持ち・行動」のうち、二つをヒントにして残り一つを問う記述問題
※例:きっかけと行動が設問で示され「どのような気持ちになったか?」を問う等
です。保護者向け解説資料しか教えるためのヒントはないので、親の手がかかりました😓
但し身につけば自信をもって「先取りできた!」と言える学力はつくと思います。
続いてデイリーサピックス。
算数は
頭の体操みたいな導入がひとつ(よく読めばわかるし、説明も多い)
基本問題が多く考え方の説明から必ず入る。応用問題もある(早稲アカほど難問でない)
練習問題は、まったく同じ問題が1ページずつ2回あるので、一週間後に復習できる
国語は、
1年生:
主語述語など文の構造
簡単な物語文。語句の抜き出しや語彙。簡単な記述。
2年生:
漢字練習
語彙の学習
物語文の読解(語句の抜き出し、要旨に対する選択問題)
記述解答の一部を虫食いにしたような”本文の言葉を使って埋める”記述問題
「きっかけ・気持ち・行動」のうち、二つをヒントにして残り一つを問う記述問題
※例:きっかけと行動が設問で示され「どのように気持ちになったか?」を問う等
です。早稲アカと一部似ていますが、問題数は多いです。
3.教材から感じられること(個人の印象です)
SAPIXの算数教材は早稲アカと違って導入が多く、復習も前提としていて量が多いです。
その代わり、早稲アカのような「応用から3段飛ばしの発展問題」みたいなものはありません。
とてもできる子(未来の算数オリンピアンやSPICAの特待を取るような子)には、物足りないかも?
解説動画もあるので、低学年算数を確実に固めたいならSAPIXが良いと感じます。
国語に関しては、物語文の本文はSもWも同じ程度の難易度と思います。語彙に関しては
Wの方が難易度が明らかに高かったです。文章読解に関しては、Sの方が問題数が若干多く、
比較的簡単な問題から応用的な記述までのステップが細かい
という感じで、
国語が苦手でもそこそこついていけそうなので、つまらなくなって置いていかれる
※Wの場合、クラス分けによっては読解の早い子と遅い子が混ざることもありました。
早い子に合わせていたので国語の苦手な子は消化不良のまま終わることも。
Sは母数が多いからか、点数できっちりクラス分けしているからか、
ある程度は理解スピードの近い子どもたちで構成できるのではないかと推測
といった心配はないと思います。解説授業で丁寧に教えてくれますし。
国語は算数よりも学習方法の正解がわかりづらいので、動画は有効なんじゃないかなと思います。
娘は国語で苦労してはいませんが、それでも解説動画のお陰で親の手はかかりません😂
早稲アカのウィークリーステップは結構ボリュームがあったと感じます。
解説動画はないので、わからなければ指導要領を見ながら親が教えるしかありません。
宿題なので逃げ切れず結構大変でした(子どもも親も)。
余談:
ちなみにSでもWでも「提出不要(持ってこないで)」と言っているものまで、
完全に無視して提出しているご家庭もクラスに1名くらい居たりします(どちらの塾でも見ました)。
先生は
持ってこないでいいですからね
と毎回言っていたようですが、親が完全に聞く気がないようです。
親が添削した上でわからない箇所を聞いてくるならいいですけど
と、先生は苦笑してました。保護者会でも改めて念押しされていたのに一向に変わらないので、
最後は塾側が諦めていましたね😱中高一貫校に進んでも同じようにやるのでしょう🤐
子どもの魔改造に血道を上げている方、コスパ信者で塾に何でも求める方、保護者も様々です。
低学年の教材に関していえば、早稲アカの方が難しいと感じました。その意味は
問題の難易度そのものでなく、導入や解説の少なさ
です。早稲アカは親が指導しなければならない教材構造だと思います(個人の印象です)。
低学年に関していえば、SAPIXの方が基礎の定着が期待できる教材だと私は感じました。