早稲アカから夏期講習の案内が来ました。行かないけど・・・
二月の勝者で中学受験を「課金ゲーム」とか「重課金」と表現する場面があります。
確かに上の子で約6年間を走り切った身としては、
ハイグレードな新車が1台買えちゃう・・・
というすごさがありました。72回払いってことになるのかぁ、と。
まとまって出ていく上に、それが年に何度もやってくるので確かに狂気かもしれませんんね。
これを乗り切るには覚悟が要ります。とはいえ、コスパとか元を取るとか考えると本末転倒なので、
投資感覚で捉えると子どもが不幸だなぁと思います。
やはり純粋に、愛する子どもの将来をともに楽しむため、くらいがちょうどいいと思います。
親子で頑張るということがなかなかないですから、貴重な経験、思い出にしたいところです。
とはいえ早稲アカの夏の案内を見ると、やっぱスゲー。
1・2年生:夏期講習=23000円(算国45分 x 2コマ x 4日間)
3年生:夏期講習=37500円(算国60分 +理社40分 x 12日間)
4年生:夏期講習=86500円(算国110分 +理社60分 x 18日間)
合宿=83000円(サファリパークやキャンプファイヤー等と授業20時間の4日間)
5年生:夏期講習=158100円(算国220分 +理社110分 x 18日間)
集中特訓61000円(授業440分 x 3日間+コンテスト x 1日の4日間)
6年生:夏期講習=225500円(算国220分 +理社160分 x 24日間)
集中特訓74000円(授業440分 x 4日間+コンテスト x 1日の4日間)
※いずれも正規料金、早割や塾生割引は3000円引き。
これに加えて通常授業、春期講習、ゴールデンウィーク、冬期講習、正月特訓があり、
NNを受ければNN(半年間)にNNの直前特講なんかもあって、最後は貯金に手をつけました。
その経験があるので、今から魔の6年生に向けて準備万端になるよう考えています。
6年生になると忙しいといいますが、実際にはもう4年生でかなり忙しいのかもしれません。
学校見学、漢字の漏れつぶし、理社の地道な繰り返し、抽象度の増す算数・・・。
全部やると結構忙しいはずです。しかし4年生~5年生1学期までにこれをやらないと、
5年生後半はますます難しくなる内容に集中しなければならず、6年生で穴となる単元が生まれます。
6年生になると、追い込みとはいってもそこまで時間はなく、周りも頑張るため思ったように
順位は上がっていきません。なので4年生から既に忙しいのだと思います。
思えば最後に時間もお金も足りなくて困ったのは、挽回できると思ってしまったからです。
最難関や難関校を目指す場合、すごくできる子、コツコツやってきた子など、
とにかく隙のない子たちが多いので、よほど飲み込みの早い子、どの教科でも満遍なく
楽しく(またはがむしゃらに)取り組める子でもない限り、逆転は難しいです。
ただこれは難関校を目指す場合だと思うので、上位校や中堅校を目指すのであれば
5年生でもう一度基礎固めをしたり、難関校でしか出題されないような思考系の難問はやらず、
実力相応校の過去問を見て、塾と協力しながら「本当に必要な科目の勉強」に絞るべきと思います。
余裕のない6年生になると、
「お金で解決するならば・・・」
「このお金を惜しんだら・・・」
という感覚の麻痺が出てきて、気づけばすごい出費に。
時間も削られお金も削られ、しかし思い通りにならない。これが親の苦悩です。
・・・ではゲームの課金は?
際限なく注ぎ込めるのかもしれませんが、一般的には注ぎ込んだ分だけリターンもあるのでは?
そういう意味では、課金ゲームも投資もリターンがある程度制御できるものと思います。
なので中学受験の費用は最初からリターンなしの世界かもなぁと思いました。
宝くじとまではいかなくても、夢を買っている部分はあると思います。
不思議なことに、ゲームや投資では期待したリターンがないと怒るのではないでしょうか?
でも宝くじがはずれたからと言って、怒り狂う人というのは見たことがありません。
宝くじと投資の間、夢を買うけどそこそこ返ってくると思えば、そんなものかなという気もします。
子どもの学力維持向上に必要であれば、どう捻出するかだけかと思います。
一方で、塾の宣伝文句ほどに必要性を感じない、他のやり方があると思うならば、
塾の口車に乗らず子どもに合った学習環境を用意しようとするのは良いと思います。
一人目の受験の時は、ここまでの考えには至りませんでした。
親にとっても子どもにとっても一人目は本当に大変だと思います。
そのすべてを自分なりに味わえたという意味で、貴重な経験に時間とお金をかけたなぁと思いました。