全統の案内が来たので申し込みました。昔はじめて全統を申し込んだ時が懐かしいです。
あの頃は全統が、すごくハードルの高い緊張感あふれるテストに思えたものでした。
今となればSAPIXや早稲アカ、四谷大塚(リトルスクールオープンの方)の、
本気の入塾テストの難易度と比べれば易しいつくりだなぁと思います。
全統は1年生でも、前回が15879人、前々回が12595人という、本番の栄東入試並みになりました。
中学受験熱が高まっているせいか、低学年の受験者数も大幅に増えています。
上の子の小1・2015年11月が11588人、小2・2016年6月が14768人なので4500人くらい増えています。
全体数が増えているのか、中学受験準備の低学年化が加速したのか、いずれにせよ6年生になる時は、
今以上に倍率が上がると覚悟しています。
娘は、現時点でいえば国語は前々回が満点で偏差値68.8、前回が9割超えでも偏差値58.4、
算数は前々回は8割届かず偏差値62.4、前回は9割超えで偏差値66.3というところでした。
各塾の本気のテストでも、どこでも1桁~50位以内くらいなので、このままいってほしいところです。
ところで6月の全統では、少し確かめたいと思っていることがあります。それは成績分布です。
前々回(1年生6月)はきれいな正規分布に近く、満遍なく子どもたちが受験したと感じました。
しかし前回(1年生11月)は平均点が算国ともに20点近く上がり、正規分布が上位に移動しました。
中身を見ると算数は正規分布に近いものの、国語が上位に偏っていました。国語の平均点は113.7点で
得点率75.8%が偏差値50という結果でした。普通に考えれば問題の難易度設定がうまくいかず、
平均点を押し上げたと考えられます。内訳は、前々回の読解(物語文)の全国得点率が平均34.1%、
前回の読解(同、物語文)が同58.9%でした。本文が易しかったか、読解の出題、あるいは採点が
甘かったのかなと思います(受験者数が3000人増えたのに、なので)。
しかし、もし受験準備の低学年化が塾の思惑よりも進んでいるのであれば、全統の難易度設定が
低学年受験者の実力に追いついていないことになります。ですので今度の全統では、問題の難易度と
各科・各項目の受験者得点率に注意したいと思います。
今後、塾が「低学年化が成功したから、難易度を上げてさらに競争を加熱させよう」と考えた場合、
受験者側もより難易度の高い課題を求められることになります。そうやって受験者全体のレベルが
年を追うごとに上がっていってしまうので、思った以上に厳しい受験になりかねません。
そのような「さあ競争だ!」という塾のあおりに注意して、学習を進めたいと思います。
私の印象では、全統は高学年での首都圏模試に似ている気がします。一方で各塾の本気のテストは、
SAPIXの合格判定テストや四谷大塚の合不合判定テストに似ていると思います。
テストは母集団によって偏差値も大きく変わりますし、母集団を意識して難易度も調節されています。
なので6年生になるまでに、定期的に受験層全体における子どもの立ち位置を知るために、
母集団の異なる様々なテストを受けておこうと思っています。
いずれ運命の一校を選ぶ日が来ます。その時に、偏差値や塾の思惑に振り回されないよう
気をつけたいと思います。