息子に続き、娘の中学受験準備を本格的に始めることになりました。
というのは、低学年なので勉強の習慣づけと力試しのテストくらいに思っていたところ、
全国統一小学生テストでは国語満点、リトルスクールオープンでも満点、
早稲アカのチャレンジテストも特待資格獲得など、想定外のことが続いたためでした。
で、結局のところSAPIXに通うことにしました。
息子は早稲アカでしたが、彼いわく「妹はSAPIXの方がいいよ」とのこと。
将来の志望校を考え、サンデーサピックスと母集団の兼ね合いから、SAPIXにしました。
SAPIXの組み分けテストでも国語は一桁順位、算数も二けた順位に入ることができ、
2回連続でコース基準の最上位クラスを超えたので、しばらくは大丈夫かなと思います。
自宅の最寄りは中規模校に分類されると思いますが、実績もあるので母集団や指導力も
十分あるだろうと期待しています。
実際に通い始めた感想ですが、デイリーサピックスはカラフルで子ども受けしそうです。
早稲アカのスーパーキッズ教材よりは難易度も抑え気味に感じますが、国語の読解は
難しいと感じました。算数は早稲アカほどひねってないように見えるものの、
思考力を鍛えるという点では時に早稲アカよりひねりが効いているように感じます。
早稲アカのスーパーキッズと大きく異なるなぁ、と感じた点は授業の進め方です。
SAPIXの低学年は週に1回、2コマの授業を算数か国語だけの一教科にあてます。
ですので隔週で教科が入れ替わります。早稲アカのスーパーキッズは一日2コマを
算数と国語の両方に割いているので、テキストを全部やりきれないことの方が多く、
授業だけでなく家庭学習を行ってはじめて、各回のテーマを完遂することができます。
SAPIXは一教科に80分かけること、次の回(隔週なので二週間後)に前回の復習が
半分入ることから、一つのテーマにじっくり時間をかけて理解を求めていると感じます。
なるほど、これが完全復習主義かと思いました。
私見ですが、早稲アカについていえば、高学年は予習シリーズで最初から半期の単元を
すべて配られるのと異なり、低学年はその日にテキストが配られるにもかかわらず、
授業中にすべての問題をカバーしないこと、翌週は復習部分がなく先に進むことから、
「初見重視、低学年でキレのある子を見つけようとしている?」
という印象を持ちました(SAPIXの低学年を知るまではわからなかった)。
でも高学年でも、予習シリーズを使ってはいても予習はしてこないように言われるので、
低学年同様「初見でついていける子を重視」&「学力向上には家庭学習の比重が高い」
という構造なのかもしれません。
ネット界隈や一部メディア情報では、
SAPIXは上位優先で中堅以下はお客様、早稲アカは熱血指導で逆転合格!
といった噂を目にしたこともありましたが、実際に両方を通って考察してみると、
一部メディアやブロガーの方が言っていた別の意見、
SAPIXは徹底した復習で普通でも真面目に頑張る子を伸ばして難関校に入れる
という説が正しいように思えてきました。
私はSAPIXの社員ではないので会社としてどういう方針なのかはわかりませんが、
授業スタイル、宿題、カリキュラムの進め方を見ると、完全復習主義の言葉に偽りなく、
真面目に取りこぼさずやるなら伸ばします(”親子ともに”取りこぼさないという意味)
というスタンスを感じ始めています。
息子をスーパーキッズから最後まで早稲アカに通わせた経験を踏まえて、
SAPIXの指導スタイルをしっかりと見極めていきたいと思います