家庭と塾の相性を考える場合、私は入塾説明会よりも入試報告会の方が重要だと思っています。
合格実績を見るためではなく、
塾が何に重きを置いて運営をしているか?
を観ようとしています。入試報告会こそ、その姿勢が如実に表れている気がするからです。
今年は4大塾+エクタスについて書こうと思っています。エクタスは先日アップしました。
girl.chugakujuken-challenge.work
今回はマンスリー講座でもお世話になっている、四谷大塚の報告会の報告です😅
4大塾はどこの塾も同じ印象なのですが、
全体の話が正直、あまり面白くない
と感じます。
(余談)
知っている先生が発表していることもあるのですが、どうもいつもの調子でない🤣
緊張とかでなく、
会社の顔として振舞わなければならないから、言いたいことも言えないのだろうなぁ
という気がします。
さて四谷大塚も、
第一部の話は宣伝+どこの塾が扱っても同じ内容な一般傾向
で終わってしまいましたが、塾ごとの差・違いが出てくるのはやはり、
教科ごとに担当が話す内容
でしたね。
問題や傾向の分析も大事なのですが、全体を通しての違いもあります。
四谷大塚に関していえば
試験問題オタク
と言い表すのがよいのか、
中高一貫校が「求める生徒を獲得するという選抜試験の目的」に対し、
どのようなジャンル・問題・出題形式を選んだかを分析することで、
学校の本音(どんな生徒を獲得したいか)を見極めようとしている
という感じでした。
こういう問題できたか~
じゃあ解法はこうで、こう教えればいいな
で終わらない感じなのです。
この問題は読解力と論理的表現力を求めているな、
出題は誘導があちこちに散っているから、
注意力のある子=よく話を聞いて咀嚼する子を求めているな、
昨年までの出題傾向と比較して、獲得したい生徒像がはっきりしてきたな
という、深い深い分析を行っているのです。受験全体でのトレンドを追うのではなく、
学校別にメッセージを汲み取ろうとしている姿勢が、四谷大塚は秀逸でした。
とにかくメモってきました😅A4で4ページくらいは書いたかも。
教科ごとの話を書いているとキリがないのでまとめますが、教科担当ごとに表現は違えど、
- 中高一貫校は、今の世の中で求められる人材が変わってきたことに対応し始めている
- 不確実性と呼ばれる時代に対し「未知のものに積極的に触れよう」とする人材がほしい
そのような人材を求めるように社会→大学→中高一貫校と要求は伝播していくので、
出題は見たことない(初見)問題を出す。
既存問題の計算を複雑化したり、単なる難化ではなく、
中学校で習う内容をあえて出題し、但し小学生でもわかるよう誘導や資料をつけて、
「(中学の先取りをしていなければ絶対に知らない)未知の内容の問題」を、
「素直な気持ち+細心の注意力で誘導を読解(+ついでにワクワク)」していき、
「なぜそういう問題なのかを思考」して、
「出題者が答えてほしいのはこれかな?と、相手に伝わる書き方」で答案を作れるか
を問うてきています、と。言い換えれば
これまでは「学力があれば入学後に何とでもなる」という形で学力重視の選抜
をしていたと仮定し、
これからは「学力は一定水準で良いから、よく話を聞いて未知のものに取り組める子」
を選抜するようにシフトしてきたと考えられます。四谷大塚の説明会では、
教科担当が各教科の問題を取り上げて、学校からのメッセージを分析しようとしていました。
なるほど、算数ならそういう風に分析するのか
理科でもそんな風にメッセージが込められていくのだな
といった面白さがありました。
私なりの観るべきポイントとしての「塾の姿勢や強みはどこか?」に関していえば、
四谷大塚は、問題の解析を通じた学校そのものの出題分析がとても参考になる
と感じました。6年生の学校別コースに対して関心が高まりました。
AI活用は6年生9月まで待たされるみたいな話だったので少し残念。
基礎力強化の仕組みは相変わらず良いなぁと感じました。
四谷大塚の入試報告会は、可能な限り今後も足を運んでみようと思います👋