前回の記事では、SAPIXの上位コースについて書きました。
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今回は「校舎規模とコース分けの関係」を書いてみたいと思います。
ところで「御三家」「最上位コース」「特別校舎」という響きは、
どこか人を引き寄せるところがあります😅
度が過ぎれば「射幸心を煽っている」とさえ思えます😠
この校舎に入れれば御三家が目指せる!
このコースに入れば御三家に合格する!
御三家から東大に進めば勝ち組だ!
一般社会で慶應OBとどちらが強いでしょうね🤔
私はどちらにもご縁がないのでわかりませんが、それでも特に困ることはありません😌
学歴・人脈は武器になりますが、それを使う人次第でもあります。
素晴らしい人の学歴を知って「へー!😮」と思うこともあれば、
学歴を聞かされて「へー?😐」と思うこともある、ということです。
いずれにしても努力をしたことに違いはないので凄いのですが、違いはあります😅
さてSAPIXのコースです。校舎によって総生徒数が違うので、上位クラスを見ると
あれ?校舎によって基準が違うじゃない
と思ってしまいますが、SAPIXは(あえてわかりやすく言えば)、
下から15~20人でコース分けして、アルファベットが若くなる・α添え字が小さくなる
だけです。
「SAPIX 校舎 コース Google Docs」
といったキーワードで検索すれば出てきますが、SAPIX保護者が情報共有しています。
2024年度受験用から4年生時(=2年前)を一部引用すると、
概ね、偏差値55~56あたりから上がα、55以下はアルファベットです。
校舎ごとに多少前後するのは、コース(クラス)編成を行う人数の分布違いと思います。
ちょうど区切れるところに十分な生徒数が居ない、など。
したがって、
校舎ごとに1~2コース程度の上下誤差はあるけれども、偏差値で区切っている
となります。学力定着度の絶対基準ではない、ともいえます(他塾と変わらない)。
しかしわかりにくいのはコースの呼称です。同じα1(アルファワン=アルワン)でも、
表のように東京校舎と西船橋校舎ではコース基準偏差値が異なります。
※ちなみにアルゼロ(α0)はコース名ではありません(ずっとα1に居る子どもたちのこと)
また、アルファベットは下からA、B、C・・・と割り当てていくので、たとえば、
仮に吉祥寺校の10コース目(もっと下にコースがないと仮定)をAコースとすると、
吉祥寺校の7コース目はA→B→C→Dで、Dコース(基準点は323点、偏差値56)
練馬校を見ると10コース目がAコース、7コース目がDコースになるが、
練馬校のDコース基準点は302点、偏差値52.7
吉祥寺校のDコース相当(基準点320点)は、練馬校では5コース目(Fコース)
になります。
ここから言えることは、αコースの見方は
上位は添え字番号と偏差値が一致しないが、下位は、偏差値56前後
となります。
アルファベットコースは
同じアルファベットでも校舎によって上位か下位かは異なる
です。
したがって、厳密ではない程度にわかるのは、
SAPIXでは偏差値56を境にαとアルファベットに分かれている
だけかもしれません。
この辺が、
校舎ごとに同じα番号やアルファベットでもレベルが違う
と言われてしまう理由かな、と思います。なので
同じFコースでも〇〇校に行かなければ!
みたいな誤解を生じるのかもしれませんが、
校舎が変われば基準表が変わり、コースも下がる
ということになります。前回の記事でも触れましたが、よほど別格の上位コースでもない限り、
校舎まで選ぶ必要はないと私は思います。
校舎によってコース基準が違うから、αでもα下位なら優秀とは限らない
とか、
アルファベット最上位なら別の校舎のα下位より優秀だ
というのは、数名レベルのコーナーケースを大げさに取り上げているのと変わりません。
4年生くらいであれば偏差値も厳密に56で切っているわけではなさそうですが、
先ほど紹介したGoogle Docsのスプレッドシートで「6年生マンスリー」などを見れば、
どの校舎でも偏差値56以上でαを設定しています(横浜だけ1コース56未満ですが?)。
なので、最上位コースでも偏差値56で区切れない校舎には、αがなさそうです。
このSAPIX偏差値56がどれほどすごいか、αコースが伊達でないかは、次回の記事で触れています。
塾の情報は校舎に問い合わせもできますし、ましてや通塾生であれば堂々と相談できるのだから、
保護者はオープンマインドで広く情報収集した方がいいのではないかな?🤔と思います。
基本的にカリキュラムはどこも一緒なので、
学力を高めて、結果として偏差値が上がり、コースが上がる
と考えていけばよいのではないでしょうか?
もちろん人数分布の関係で、
本来は同じコースにならない生徒(レベル上下)と一緒になる=進度が変わるのでは?
はあると思います。そこはむしろ、復習や家庭学習をしっかりやって、
一つずつでも学力的に適正なコースに上げていくしかないのでは?🤔
と思います。
コース昇降の機会は早稲アカよりもずっと多いので、チャンスはあると思います。
落ちることを怖がるよりも、頑張れば上がるという方が、最終的には良いのではないかと。しかし、
とにかく上位校だ!みたいに頑張れなくても継続できることがまず第一
という考え方もあります。この考え方は大事だと私は思っています。この辺から
塾と家庭方針の相性
というのが出てくるのだと思います。
次回は「SAPIXを選んだ理由」を掲載する予定なので、
その次の回あたりで、塾と家庭方針・子どもとの相性に触れてみましょうか・・・👋