前回は熱狂の怖さ(その最たるものが戦争)に触れました。
戦争に関していえば、日本人が
熱狂による戦争を強制的に止めるもの
としてきたものが、戦争放棄や戦力不保持に相当します。
ですが
他国から攻撃を受けたらどうするのか?
経済戦争を仕掛けられたらどうするのか?
在外資産や邦人に危害を加えられたらどうするのか?
という条件での有効性は乏しいと考えられます。
なぜなら
熱狂は実は外から来ることが多い
からです。
国内での熱狂も誰かが火をつけたものが大半であるのと同様に、
外国の熱狂も国内に飛び火します。
いま諸外国で戦争気運が高まっているのは、非常に危険なことです。
あれだけの辛酸を舐めた日本はもう戦争しないだろう
と思ったら大間違いだと思います。
戦力だってあっという間に持つでしょう。
自国で武器を生産できないアフリカ諸国でさえ戦争するのですから、
莫大な対外純資産を持つ日本が兵器を買いたいといえば、
世界中の国々が武器を売り込みに来るでしょう。
熱狂している日本人なら
世界の国々はこんなにも日本を応援してくれている
と思ってしまうかもしれません。
熱狂はすべてを上書きしてしまいます。
しかも大衆の熱狂は、大衆自身がまったく責任を負わないのです。
これほど危険な構図はないといえます。
中学受験ブームだって、たとえ一部の家庭や子どもが壊れたって、
直接の加害者が責任を負うことはあっても、
ブームそのものに責任を負っているのは誰なのか?不明です。
個人が自分や家庭を熱狂から守る対抗策は、熱狂との付き合い方です。
距離を置く
熱狂に乗った振りをする
熱狂の怖さを記録して常に振り返る
これらは工夫であり知恵であると思います。
そしてこれは
熱狂してからでは遅い対策
でもあります。
戦争放棄や戦力不保持と同じです。
熱狂したら何でもひっくり返るのですから。
もし近所や地域が
何が何でも中学受験ありき!
な場所なら、究極的には引っ越すしかないでしょう。
子どもが中高一貫校に通う間は賃貸住まい
があり得るように、
子どもが小学生の間は中学受験のない場所に引っ越す
も本当はありなのだと思います。
極端にいえば、ですが。
ギャンブル、スマホ・ゲーム中毒の人が隔離治療を受けるのも
極端にいえば同じです。
走り始めた熱狂を封じ込めるというのは、
それまでの個人の人格や生活を完全に否定すること
と同じくらい大変なものなのだと思います。
まさに原発の暴走です。完璧な安全装置などない。
でもそれが人間が手に入れた諸刃の剣なのかもしれません。
(次回に続きます)