本当にそうかなぁ?
と思う記事がありました。
かつて難関校で出された問題が、今は中堅校で出題されている
というのはよく聞く話かと思います。
中堅校で出題できるようになったのは、
その問題(のパターン)が定着したから
ともいえます。なので
必ずしも出題が際限なく難化したとはいえず、難題が典型題化してきた
と考えてもいいと私は思います。
一方で
問題が難しくなってきている
というのは、典型題ではなくて初見問題の性質が変わってきているから?と思います
長いリード文を読ませる
問題文と資料を組み合わせて分析しながら解かせる
といった、スピードも含めた読解力や思考力が必要となる問題が増えたと感じます。
計算力、語彙力といった指標化しやすい能力でなく、統合的な情報処理能力です。
高度情報化社会(死語?)という言葉が出てから四半世紀以上。
大人だけでなく子どもも、日々情報の洪水を泳ぐような時代になりました。
但しこれらは難関校の話であって、中堅校ではむしろ特色入試みたいなものが増えている気もします。
問題がどんどん難化しているから、早くから準備しないと覚えきれない
ダブルスクールなど重課金しないとこなしきれない
ボリュゾ(ボリュームゾーン。つまり平均に近い集団)は一番大変
というのは、中学受験を盛り上げたい業界側の話のようにも思います。
平均近くの集団が一番多いのですから、その層にお金を遣わせることがマーケティング的に重要です。
そして平均に近いほど一点差での合否の分かれ目が発生しやすいのですから、
競争がし烈に見えるのも当たり前だと思います。
でも実際には受験する学校の母集団(偏差値的に一番多いところ)、つまり
80%合格の偏差値でなく50%合格の偏差値で示される受験者層
たとえば50%偏差値が55の学校なら、偏差値55の子どもが一番多い可能性が高い
が本当の競争相手です。ところがこれも
受験回を細かく分けて1回あたりの母集団を減らし、合格者数を絞る
というやり方で見かけ上の合格者偏差値を上げてしまうと、
その日・その年のコンディション(出題との相性、人気校かどうか)に影響を受けるので、
持ち偏差値があてにならなくなってしまいます。
最近の中学受験でボリュゾが厳しくなったというのは、
偏差値通りの競争がしずらくなった一部の人気校の話
偏差値通りの受験リスクが高まったことで、相対上位層が相対下位の学校を受けるから
のようにも思ったりします。ここまで書いてくると
既に学力とかの話でなく受験校&日程選びの戦略・戦術でしかなくない?
と思えてきます。
難関校と中堅校で出題傾向が違っている
偏差値マジックや人気校かどうかといった問題で偏差値通りの競争ができない
これらは学力でなく中学受験における情報戦だと思います。
情報戦の主人公は子どもでなく親なので、子どもにばかり勉強させても情報戦の武器にはなりません。
塾や業界にも「その年の推し」みたいな学校はあるように感じるので、
親は多面的に情報収集して日々分析しないといけない。
個人的には
入試問題よりも情報戦の複雑化や難化の方がえげつなくなった?
と感じました😓👋