各塾の入試報告も終わり、合格実績も出揃いました。
ふと気づいたこと、思い出したことがあります。
どこの塾でも、あるいは同じ塾の異なる校舎の話でも、よく
◯番手クラスからも御三家合格者が出ています!
なんて話を聞きます。
組み分けテストやらクラスを思ってあることに思い当たり、あることを思い出しました。
それは
6年生後半ってクラス替えなかったじゃん!
ということと、NN(上の子が受けていた)では
毎月クラス替えしてたじゃん!
正月の過去問やらそっくりテストでは毎週クラス替えしてたじゃん!
ということです。
前者ではどういうことが起こるかというと、
6年生後半の一番伸びてくる時期に下剋上が起きてもクラスは変わらず
後者の場合は
1点差でクラス替えも起こるし、問題との相性で中間層の生徒でクラス替えが起こる
ということです。
NNなんてトップ層を除けばそもそも選抜メンバーで実力差は少ないし、
6年生後半では難関校志望者は所属校舎のクラスうんぬんよりも
学校別講座の方に比重が移るので、
校舎のクラスだけを語っても御三家・難関校の合格と結びつきにくくないかな?
と思ったのです。
塾からしたら、本来は
何番手クラスからの合格
なんて実績には関係ないと思います。
それこそ、5年生からの成績データを全員公開してるならまだしも、
どんな風に塾生の順位が入れ替わってきたか?
なんてほとんどわからない。
唯一それっぽく見えるデータである、
四谷大塚の成績推移グラフ(残念ながらWebでは割愛されています)
や
塾生だけがもらえる生徒の成績推移と合格校の関係資料
※早稲アカで5年生か6年生の時に配られた
でさえ、すべての塾生のデータが公開されているわけでもありません。
これって奥が深いのかもなぁ🤔
と思いました。
校舎で二番手・三番手と呼ばれるクラスでもそこそこ合格できそうに聞こえるけど、
実際に6年生2月になる頃にそのクラスの特定の子どもがどこまで伸びていたかはわからない。
こうやって考えると、塾では
一番手クラスからは合格しやすい(だから少しでも上のクラスを目指す)
とか
二番手クラスでも合格できる(少しでも最上位校を目指す)
という仕組みができあがっているように感じます。
実際、集団塾は
競争の仕組みと、集団塾として可能な限りの指導
を与えていると思います。
もちろんこれは、塾と保護者のまっとうな契約内容なので塾は当然のことをしています。
ただ、保護者はそれ以上を期待するようになってしまうと難しい😓
塾は基本的にカリキュラム学習と、少しでも上位校の問題が解けるように、
上位層に合わせた学習指導を提供していると思います。
成績優秀な子どもを
この塾、つまらない😪
と思わせる塾に、保護者が期待するとは思いにくい。
ですから算数や国語の基礎的土台は、
授業時間でやるのはもったいないから、きちんと自宅でやってきてね
となるのが当たり前だと思います。
実際、SAPIXでも早稲アカでも日能研でも計算や漢字は自主学習課題です。
四谷大塚も高速基礎マスターは本人が自主的に取り組むもの。
しかし前回の記事に挙げたように、
基礎的要素の強い大問1、2で失点してたら、テストでは順位がどんどん後退する
というのが現実にあったりします。
自宅でやる前提なのに、テストでは無視できない得点源でもあります。
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先取りしてる内容はいずれ塾でやるので差が縮まる
基礎がなければ総得点という意味でのテスト結果は芳しくなくなる
難易度が上がる終盤戦では問題の理解が浅くなったり、処理速度が追いつかなくなる
塾では面倒を見ない基礎でこそ、家庭学習の差は開くのではないだろうか?🤨
ああ、学問に王道なしではないけど、
「これだけやっておけば入試で差がつく」
なんてショートカットはないもんだな
とつくづく思いました。
やはり基礎を疎かにして大逆転なんてことは、そうそう起こらないだろうなぁ
と。
◯番手クラスからの大逆転
という謳い文句も、
基礎があって高学年で脳のメタ認知能力が上がって、急激に成績が伸びたケースかな
と私は思いました。
プロではないし、思慮が浅く私はとても間違っているかもしれませんが😓
ですがやはり、まずは穴のない学習に集中しなくては👆と改めて思いました😉👋