最近は知識系や処理系よりも、思考力を試す問題が増えている
とよく言われています。
粘り強く考えることが大切だ
諦めずに解き続けることが重要だ
みたいに言われますが、
ひとくくりには表せないんじゃないかな~🤔
と思っています(あくまでも私の印象を述べています😅)
たとえばこんな記事がありました。
前半の方では
とにかく悩んでみよう
と書かれています。私は少し違和感を覚えました。
大人でもそうだと思いますが、たいていの場合は
わからないのに問題に向き合い続けるのは空虚であり苦痛
そもそも思考が止まってしまっているのに、悩み続けることは無理
悩んでいるのに手が止まっている状態は、”早くこの状況が終わらないかなぁ”でしかない
だと思います。
ヒントやとっかかりがあればこそ、人は少し頑張ってみようと思えるものと思います。
絶対にわからなくて発想すらできないのに、悩み続けることに意味があるのか?
そんな風にさえ思います。
決して自分では解決できないのに、正しく人を頼ることができない人間になるリスク
を感じます。
記事の中盤では「初見問題が出る」と書かれています。
ですが興味深いことに、その説明は違うものを示唆しています。一部引用します。
社会では今まで出題されたことがなかったグラフや統計データが使われることが多くなり、
理科でも過去に出題された問題の焼き直しではなく、
その場で改めて考えなければならない問題が多く出題されています。
これは最近の中学入試でも増えてきた
未踏領域(たとえば中学数学)の内容を、リード文や資料をつけて誘導することで、
出題を注意深く観察し、素直に誘導に乗って解いていけるかを問う
という問題です。
四谷大塚が入試報告会でうまく分析していたのを思い出します。
girl.chugakujuken-challenge.work
このような問題は、
思考力を問うといいながらも、完全にわからないような問題ではない
といえます。
むしろ学力試験でありながら、非認知能力をうまく確かめているとも考えられます。
一見難しく見える、あるいは長文の問題であっても、根気よく読もうとできるか
知らないことや驚くような問題に出くわしても、解いてみようとする勇気があるか
その上で(十分なリードを与えたら)知識や思考力で解き切れる学力があるか
を問うている感じです。
次回はその辺を踏まえて、思考力が何を指しているのか?を掘り下げてみます👋