宮崎地方を中心に大きな地震がありました。
南海トラフ地震の発生確率が高まり、気象庁から巨大地震注意が出ています。
影響の大きい地域では不安な生活を送られている方が多数いらっしゃると思います。
みなさんの安全をお祈り申し上げます。
中学受験の入試問題は夏休み期間に作られることが多いと言いますが、
大きな自然災害が発生すると、それにまつわる出題が増えるといいます。
今年に入ってすぐには能登半島でも大きな地震がありました。
社会だけでなく理科でも、地震にまつわる出題が考えられます。
国語の題材でも、避難生活で震災後の困難な暮らしを描いた作品が過去に使われました。
麻布や海城で使われた「氷柱の声」だけでなく、多くの作品が過去に使われています。
(ソース:中学受験鉄人会)
日本で暮らす私たちにとって、地震災害はあまりにも身近です。
暗い側面はどうしてもありますが、避けて通れない事柄とどう向き合うか。
肯定的でも否定的でも、正解のない問題を抱え続けるのが人間の特徴だと思います。
常に考え続けることができるのか、そのような生き方を自ら選んでいけるのか。
中高一貫校があからさまに、12歳の子どもに問いかけるものでもあります。
出題という観点でみれば、地震だけでなく災害全般に可能性があります。
もはや当たり前のようになった豪雨だけでなく、
先月は埼玉でも竜巻が発生したりしていました。
中学受験ではよく、
日頃から家庭で、世間の出来事に関心が寄せられているか?
が、間接的に見られているといいます。
実際に中高一貫校に子どもを通わせると
子どもだけでなく、親も間接的に入学すると考えると、
中学受験の入試っていろいろなことが見られてそうで怖い
という気もします。
夏休みといえば遊びや旅行ですが、遊び方や旅行にも、
家庭の方針って出るよなぁ🤔
と思います。日頃から暮らしや歴史への関心、
あるいは入試に関係なく自然や科学への好奇心の度合いで、
過ごし方も違うのだろうなと改めて思いました。
親がもし自然や社会に著しく興味を持っていたら、
子どももその影響を受けるかもしれません。
というより、子どもの人格形成の中心は家庭ですし😅
逆に親自身の関心が薄くても、子どもが興味を示した時に理解を示し、
その関心や好奇心に付き合う感じでもいいような気がします。
皮肉な気もするのですが、災害の頻度が高まることで否応なく関心も高まり、
それが中学受験に役立ってしまうという感じがしました。
こんな夏の最中、入試問題が作られやすい時期に巨大災害の可能性が高まったことが、
何だか
これからを生きる子どもたちに何かを啓示している
と感じられて複雑な気持ちです。
鶏が先か卵が先かは重要でなく、
受験のために意図的に関心を高めたとしても、
それをきっかけに「自ら考える人」になればいい
と正当化して、子どもたちの学びを促したいと思います。
その中で、複雑な思いも伝わってしまうことが、
多感な十代を過ごす子どもたちへの導きになればいいなと思いました。
中学受験を通じて考えること・感じることはまだまだたくさんありそうです。